「未来のスター見本市」ウエスト・サイド・ストーリー ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
未来のスター見本市
マリア役のレイチェル・ゼグラーさんはいわゆる"歌ってみた"動画でデビューした新人。本作が初出演。
めちゃくちゃ良い演技を見せてくれたセト役のマイク・ファイストさんも完全なる新人。
シャークスメンバーも全員新人。
そして少年と呼ぶには貫禄があり過ぎるマリアの兄ベルナルド役のデヴィッド・アルヴァレスさん、そして彼率いるジェッツメンバーも全員新人です。
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を原案にアメリカの社会問題を盛り込んだ古典ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の二回目の映画化!監督はスピルバーグ!もはや安心感しかなく喜んでチケット代を払えます。
ウエスト・サイド・ストーリーという題材で無名俳優を抜擢させるという試み自体が原作の精神を現しているようで素晴らしかった。これはスピルバーグ監督にしか出来ない。(無名監督だったら誰も観ない笑)
ミュージカル映画は感情がついていかず苦手。
そこで歌います?笑 というミュージカルを観る上でナンセンスな突っ込みを頭の中でしていまうし、本作は展開が早すぎて、会って数秒でいきなりキッスで軽っ!!としか思えなかったし、変態おじさんみたいにベランダをよじ登るトニーに・・あんたキモいよ笑 っと思ってしまうし、そんな2人が愛が何たらと語っても全く心に響いてこない笑
正直、後半までしんどかったのですが、原作をちゃんと観たことがなかったので、最後は「こういう話だったのか!」と予想を裏切る悲しい結末になっていったので最後は引き込まれました。
原作ではその後彼らが立ち直っていく姿が描かれるようですが、本作は地獄に突き落として終わります。
アメリカでは大絶賛だったらしいですが、日本では公開初日で客入りはイマイチだったのでどうなるか。