「近年稀に見る駄作」プリズン13 taitoさんの映画レビュー(感想・評価)
近年稀に見る駄作
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主人公の姉が常に威圧的で、まるで夫をペット扱い。それ自体はまだ作品の構成上ということで良いのだが、演者のイントネーションや発声方法に難があり、ちゃんと喋れていないので「ちょっとタガの外れた頭のおかしい人」のようになってしまっている。アイドル卒業後に全く適正が無いのに芸能界にしがみつき、かと言って努力もしないタレントに俳優をやらせるとこんなに悲惨なことになるのかと唖然とした。
監獄実験発起人のVTUBERの方もイントネーションがおかしい。声に妙なエフェクトを掛けており、更にそのエフェクトも一定ではなく、喋っている最中にコロコロ変わる。
顔を隠して他人を弄ぶ卑劣で歪な人間性を表現したかったのかもしれないが、だとしても非常に陳腐で安易。
ストーリーの粗も目立つ。
序盤で実験からの離脱は看守の過半数以上の賛成が必要というルールを決めるが、それを看守側だけで決める。囚人側もその様子を間近で見ているが誰も異を唱えない。
スタンフォード監獄実験というのがあったから再現してみよう、という企画なので実験の結果がどうだったかを知っている筈なのに、上記のルールの危うさを誰も認識していないのは不自然である。
終盤は何かもう看守も囚人も全員ギャーギャー喚いているだけ。極限状態とか人間の怖さとかを表現する為の発想の引き出しが少なすぎる。
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