「闘う理由」KESARI ケサリ 21人の勇者たち ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
闘う理由
シク教がどんな宗教なのか興味が湧く。
この映画で、シク教徒の教えとしてイシャル・シンが語る言葉がいくつかあって、それは共生についてだ。
そして、これはシク教徒や特定の宗教の希望ではなく、人類の望むへき方向ではないのか。
シク教徒は、他の宗教を否定せず、困っていたら相手を助け、敵でも傷付いていたら、水を与え介抱する。
一方で、戦うイスラム教徒については、女性を蔑ろにしたり、聖戦と称して戦闘に導こうとする者がいるが、かかる戦闘は聖戦とは異なり、敵を敬い、死者の誇りを傷つけないように配慮する者もいたり、僕達はイスラム教徒を色眼鏡で見たりしないように、そして敵と味方、あっちとこっちとステレオタイプの見方をしないようにしないと思った。
映画として、マトリックスばりのイナバウアーの様な海老反りのサーベル避けがあったり、中国映画のアクションの様なスピン剣法や、ロード・オブ・ザ・リングばりの死体山積みの土台作りありの、鶏がcook=クック(調理して)って鳴くだの笑わしてもらったし、勇敢に死に向かい、決して諦めないシク教徒兵士の闘う様に胸も熱くなった。
シク教徒は他宗教を否定しないが、形骸化した教えや差別を嫌うそうだ。誇り高い人達なのだ。
そんな部分も念頭に見れたら、実話としての彼らの闘いをもっと讃えられるし、勇気をもらえる気がした。
公開劇場数は多くないみたいだが、満員御礼のお客さんの多さだった。
夏に胸が熱くなりたい方はどうぞ!
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