「出会いが全て 愛が全て だろ」カセットテープ・ダイアリーズ redirさんの映画レビュー(感想・評価)
出会いが全て 愛が全て だろ
これも、日本語タイトルに騙された、、、
せめてカセットテープスとダイアリーズにしといてほしかったし、ブルースの曲のタイトルなら、とても大事なタイトルだと思うけど。しかし日本語字幕付きで世界中の映画を楽しませてもらえるのだから感謝しなければ。
80年代のイギリスの小さな町の映画だけど、喜怒哀楽バッキバキに明朗、いきなり町中でダンス始まる、作りと心意気はインド映画。ボリウッドとか騒がれるより前のヒンディームービー的展開。音楽よりか、と思ったけもイギリスならではよ政治とヒューマニズム。
エンドロールで、A.R.ラーフマンのお名前がありやっばりやね、納得。最後はラーフマン節でキラッと締まった。
アハ、とか、スミスとかユーロロックが流行っていて、イギリスのロックが世界を騒がせていたがそれはイギリスな若者にも外国人にも苦しい国だったからだしブルーススプリングスティーンはたしかに誤解されていた(私が誤解もしくは敬遠していたというべきか)そんな時代の重苦しさを共有する人には取りつく島もないというか馬鹿にしていたんだけど。ブルースのこと教えてもらえてよかったしブルースのビコーズザナイトよかった。
アメリカン・ドリームはユニバーサルだった。今はもっともっと悪い時代、この頃も最低だと思っていたけどね。
出会うこと人と触れ合うことから全てが始まる。パンジャプボーイに出会い文学の先生に出会い隣の家のおじさんに出会い活動家の可愛い彼女に出会い、体温が熱くなるような人間関係で痛々しくも少しずつ形成されて少しずつ前に進んでいくジャヘド。ボリウッド的ベッタベタのストーリー展開も良いじゃないか。
楽しめた、笑えた、泣けた。
ジャヘドの家の車はみんなで押さないと動かない。
No one wins unless everybody wins
最後はすんなりエンジンかかったな。
暗い映画ばかり見てるから、余計にグッときたな。