「犬王にかけられていた物は呪いか祝福か」犬王 とりこさんの映画レビュー(感想・評価)
犬王にかけられていた物は呪いか祝福か
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トレイラーの犬王が街を駆け抜けるシーンが凄く良く劇場に走りましたが、後半になるにつれライブシーンがとても苦痛に感じ、鑑賞中は早く帰りたいとさえ思っていました。
しかし、最終的に全てを手に入れたような犬王が歌う意味、仲間、認めて貰うべき父など全てを失うシーンで
犬王にかけられていたのは呪いではなく祝福であり、少しずつ喪失していく物語だったのだと理解した時
長い腕の呪いが解けアニメの躍動感を失ったことや、実写でやればいいとしか思えなかった最後のダンスライブシーン、犬王の魅力のない呪いの解けた顔等、自分が違和感として感じていた全てが、物語の流れとして機能しており、最後の全てを持っていた子供時代の姿に戻り、歌うシーンは本当に感動的でした。
出来る事が増えるにつれ、逆に窮屈になっていくという物語は、湯浅監督の自伝的な物語でもあるのかなとも思いましたが、こちらはより妄想の域かと思います。
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