劇場公開日 2022年5月28日

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「見届けようぞ!」犬王 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5見届けようぞ!

2022年6月1日
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 今日、この後、皆様は、どんな舞台に上がります?。

 ヒトの可能性は数多にあります。でも私達は、歳とともに、その可能性を自ら閉ざしていきます。
 何故か?
 その方が、ラクだから。
 常識に身を任せた方が、効率がいいから。
 その一方で、何か新しいものを探そうとする。

 そんな裏腹なヒトの性が、結晶となり、この映画になったようです。チラシ一枚握りしめ、予備知識は限りなくゼロで観ました。原作買おうとしたら、本屋にありませんでした。ただ、本作を、令和のドロロとして片付けてしまうのは、惜しい気がします。

 自分自身に、どんな可能性があると思います?。子供の頃の夢、その先にある可能性に身を委ねたら、どうなったと思います?。もちろん、誰もが叶えられるわけではない。夢の為なら、誰かを傷つけていいわけではない。むしろ破滅を招く可能性だってある。でもスクリーンの前なら、夢に身を任せても、いいのかな。
 その先に待っているのが、残念な未来だとしても…。
 そんな時は、新しい夢、拾っても、いいよね?。

 舞台には、何がありました?。
 今、そこにある可能性に目を背けました?。
 あるいは…。

 今の私の夢

 活動休止状態のシルク・ドゥ・ソレイユのメンバー集めて、実写版「犬王」!。森山未來も、当然、踊ってもらいます!。

 見届けようぞ!!。

「あかんべえ一休」
 「犬王」の後日譚となるマンガです。猿楽と能楽の端境期であり、その後の動乱期を描く傑作。少し予備知識がないと苦戦しますが、日本史好きのお友達に教えてもらいながら読んでみてね。ヒトの可能性が、一方向にだけ進むわけではないことが、見えてきます。

機動戦士・チャングム
momokichiさんのコメント
2022年6月17日

「俺はどうなのか?舞台に上がろうとしているか?楽にとりあえず日々をやり過ごしているだけか。」

考えさせられるレビューでした。
素晴らしいです。

momokichi