劇場公開日 2022年5月28日

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「できる限り多くの人に「映画館」で見てほしい」犬王 コロリョフさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0できる限り多くの人に「映画館」で見てほしい

2022年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

歴史の中で消えてしまった才能をアニメーションの特性を活かし「現代人にも刺さる形」に翻訳する試みは、十二分に成功していたように感じる。
最初と最後に現代らしき描写を差し込む表現は(火垂るの墓に見られる現代人に呪詛をかけるようなものでなく)、この映画自体が彼らへの救いになるポジティブなものと理解できた。
湯浅監督の弱点(筋立てや心理描写が抽象的)をわかりやすく克服した本作品は、映画館という音響環境で、多くの人に見てほしい。

コロリョフ