「後半は素晴らしく良かった」フラグタイム edamondoさんの映画レビュー(感想・評価)
後半は素晴らしく良かった
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原作は読んでいません。
中盤から後半にかけての展開はとても面白く良かったです。
ストーリーは自我を押し殺して他人の理想のままに生きる女の子と自分の殻に籠もって他人と繋がらないことを選んだ女の子のちょっと不思議なガールミーツガールのお話で、後半の自分から動こうとしなかった美鈴が遥に机の上で迫るシーンやお互いに言いたいことをぶつけ合うシーンなどとても良かったと思います。
ただ前半のキャラの掘り下げや二人の関係性の構築が弱いせいか個人的には盛り上がりにかけてしまいました……
あさがおと加瀬さんは最初から付き合っているためニヨニヨできるシーンが豊富で楽しめましたが、今作は前半が漫画のページを飛ばし飛ばしで読まされているような感じで、中盤以降のクライマックスに感情をのせにくくなってしまいました。
例えるならあさがおと加瀬さんはメインがドカンと牛丼に対し、フラグタイムはメインディッシュはA5級の肉で最高なのに前菜がスーパーの半額キャベツを使った料理みたいな感じでしょうか。題材や後半のかけあいは大変面白いのにもったいないなぁと思ってしまいました……
ただ前半も演出は面白く、美鈴の心の声と口に出してる声、遥のその声に対する返答に釣り合いが取れておらずフワフワした感じが良かったです。
今回は前作のようにゆるいユリ作品としてではなく、彼女たち2人の成長物語として見るのが良いと思いました。また、同作品レビュー内でKZKさんの考察が大変良かったのでそちらも読んで頂きたいです。
最後に一つ。
授業中に飛び出して廊下を走ったのに階段から上がってくる男子生徒お前誰だよ!
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