「2つの母娘関係の対比」糸 yesyesmasaさんの映画レビュー(感想・評価)
2つの母娘関係の対比
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小松菜奈とその母親。榮倉奈々とその娘。この2つの母娘関係の対比に深いメッセージが込められている。榮倉奈々の愛情を受けて育った娘は、愛の意味を理解していたのに対し、虐待を受けて育った小松菜奈は、愛の意味を理解できず、お金だけで繋がったり裏切られたりする人間関係しか築くことができなかった。
子供食堂の手料理を食べた時、母親からは受けることのできなかった無償の愛情を、子供食堂のお婆さんから受けていたことに気づき泣く。そして榮倉奈々の娘に抱きしめられ、その父親が菅田将暉であることを知り、菅田将暉から受けてきた無償の愛情にも初めて気づいたのではないか。
榮倉奈々の両親から、榮倉奈々へ、そして榮倉奈々の娘へと繋がる愛情の糸は、菅田将暉と小松菜奈が結婚したことで絡み合い、小松菜奈にも繋がった。
恋愛物語というより、毒親からの救済物語として受け止めた。
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