「ヌーベルバーグの代表的作品を遅まきながら」気狂いピエロ ボブすさんの映画レビュー(感想・評価)
ヌーベルバーグの代表的作品を遅まきながら
長編デビュー作「勝手にしやがれ」から通底する男女間の歪みといった要素はしっかり引き継ぎつつ、作家と観客、芸術性とエンタメ性のようなメタ的な部分にも切り込んだ奥の深い作品だと思った。
この複合的な二項対立を、煌々とした陽の光の中で赤と青の2色を用いて明快に表現している。
映画に色がついて間もない60年代にこの色彩感覚を取り込んだゴダールの天才っぷりがすごく良くわかる作品。
まーにしてもごっつい難解な作品なのでとても万人ウケするような作品ではないのがとっつきにくさとなっている気もしなくもない。
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