「ミィルフィーユ」ブラインドスポッティング mikyoさんの映画レビュー(感想・評価)
ミィルフィーユ
オークランドはサンフランシスコのお隣。今は高級化が進み、元からいた住民がいなくなり、IT系の儲かった皆さんが移り住んできている。
そんな街で引越し屋で勤めているコリンは一年続いた保護観察が後3日で終わるという緊張走る時期。
彼の幼馴染で親友で一緒にトラックで運送屋しているマイルズはちょっといっちゃってるこの界隈では少数派だった白人。だったというのは最近はよそ者が移り住んできているので、白人そのものは珍しくなくなってしまっているからだ。
そんなある日、コリンは事件を目撃することとなって。
ともかく、一つ一つの題材が全て三層くらい重なり合ってて、何一つとして単純ではない。それらの諸問題が絡み合い、まさに一筋縄ではいかないストーリーが展開されていく。人種差別を取り扱っているのだが、差別はそれだけではないし、登場人物の人種も入り組んでいる。(アジア人も極東系もいればインド系もいる。)
しかし同時にメインキャラクターであるコリンとマイルズのやりとりは普通の会話のようなのだが、他の誰に聞かせるわけでもないラップになってて軽快だし、スラングも独特だが言葉匠で聴き心地がいい。コメディ要素もいっぱいで鼻で笑う系から、声が出てしまう系まであり見ていて楽しい。
あとかっこいい。かっこいいのだ。
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