「オクタヴィア・スペンサーの狂気の母親役。」マー サイコパスの狂気の地下室 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
オクタヴィア・スペンサーの狂気の母親役。
ビックリお目々の可愛いオクタヴィア・スペンサー。
監督のテイト・テイラーに、“善人イメージ払拭“のお願いをして実現した本作。
評価は平凡でしたが、オクタヴィア・スペンサー作品としては異色。
オハイオ州の田舎町。
離婚して故郷に帰ったシングルマザーのエリカ(ジュリエット・ルイス・・・懐かしい)と、
娘のマギー。
転校したマギーは早速女の子や男の子たちに誘われる。
お酒を調達して岩場でパーティーをしよう、と。
未成年ですから、お酒を買うために、通りかかった中年女性スー・アン(オクタヴィア・スペンサー)に頼むと、渋々承知してくれます。
それどころか、自宅の地下室をパーティー会場に貸してくれるのです。
喜んで酒を用意して持て成すスー・アン。
しかしスー・アンにはある計画が閃いていたのです。
親切なオバさんが実はとんでもないサイコパスだった。
そんなストーリーですが、
因縁は、ハイスクール時代にスー・アンが受けた酷い仕打ちにありました。
スー・アンは人気者でハンサムなベン・ホーキンス(ルーク・エヴァンス)にお熱でした。
同窓生のエリカもメルセデスもベンもスー・アンをはめて、恥ずかしい行為を囃し立てたのです。
これがトラウマになったか知りませんが、、スー・アンは未だに根に持っていて、
エリカやベンに再会したことで、狂気に歯止めが利かなくなる。
エリカの娘マギー。
ベンの息子アンディを、いたぶって殺そうとするのです。
(ここで意外なのは、スー・アンの娘のジニー。
(ジニーはスー・アンにマインドコントロールをされていて、
(自力で歩けるのに、車椅子。
(注射や薬で、弱らされてる・・・
まるで最近観た「RUN/ラン」の狂気の母親そっくり。
でも、ジニーの件はサラリと流されます、
(ここが詳しく知りたかった。〉
オクタヴィア・スペンサーのサイコパスは、想定内の怖さと言いましょうか、
「ミザリー」のキャシー・ベイツ。
「シャイニング」のジャック・ニコルソンの狂気には、残念ながら
及びません。
ただこの映画の監督:テイト・テイラーは、あの名作、
「ヘルプー心をつなぐストーリー」の名作(2011年)の製作総指揮/監督/脚本で、
…………………原作者のキャスリン・ストケットの幼馴染で、出版前に映画化権を
…………………2008年にはもらっていた、とか。
「ガール・オン・ザ・トレイン」2016年も印象深いですし、
「AVA/エヴァ」2020年はジェシカ・チャスティンの映画としては不評。
……………………でもチカラある監督のようです。
虐めは人間の人格を歪め、人生を壊します。
する方はゲーム感覚でも、受ける側は一生涯消えない傷に!
若気の至りでは済みませんね。