Daughters(ドーターズ)のレビュー・感想・評価
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色彩、ファッションなどの映像・デザイン的な美しさと共に、主演の2人をリアルに描きだした監督の手腕が光る作品。
ポスターやロゴのデザインセンスが通常の映画とは違い、センスの良いものとなっていますが、これも津田肇監督のディレクションによって作られているだけあって、通常の邦画とは良い意味で一線を画す作品と言えます。
この手の作品は思っている以上に単調になったり、アート性に寄ったりと、バランスが難しいのです。しかしW主演の三吉彩花と阿部純子が生き生きとしていたり、映像としても人物や風景が色彩的にも美しかったりと、驚くくらいバランスが高いところを維持していました。
さらには衣装のバランスやインテリアのコントラストなど様々なこだわりを感じられ、(2019年の)3月、6月、10月と春、夏、秋冬の計18日間の撮影でこれだけのものが作れるのは、ファッションイベントの演出などを手掛けてきた津田肇監督のクリエイティブな才能に拠るものが大きいと思います。
東京の中目黒を拠点とし、沖縄のロケも効果的に使われていました。
主人公の2人は、同じような職種で似た波長を持ちルームシェアをしているのですが、ある事をきっかけに2人の日常に変化が訪れます。果たしてこの2人のバランスがどのように変化していくのか。
脚本も初監督作品としてはとても良いですが、場面転換の際に使われるポエム的な部分だけが少し深みが足りない気がしました。この辺りが狙い通りに響くと、より物語に重厚さを与え名作になったと思います。いずれにしても、とても初⻑編監督作品とは思えず、今後の作品が楽しみな監督になりました。
映像が綺麗だ‼️❓阿部純子が綺麗だ‼️
これはない
映画って端役とかエキストラの芝居とか演出が実は大事なんですね。最初の方の主人公ふたりと同級生の男たちの飲み会のシーン、あれ、もろコントの芝居です。お金を払って観る映画としてとてもまともに観ていられないレベルの芝居で苦笑するしかなかった。じっさいに撮影現場で役者に演出をつけて、あの芝居にOKを出した監督さんのセンスが理解できません。この監督さんは笑いの全くないウケないコントが撮りたかったのかな?学生の自主制作映画ならわかるけど、ちゃんとした映画館で封切りされた映画で、チケット代を払って観ている有料入場者に苦笑されたりあまりのひどい芝居に観ていて恥ずかしい気持にさせる、そんな映画を公開してしまうというのは商業映画としていかがなものですかね。なんか久々にやっすい日本映画の悪いところ、ダメなところが満載の映画を観させられて正直、戸惑うしかないです。令和の世に封切りされる映画としてこれはないです。
海外でもウケそう!
ほぉ~、邦画でここまでセンスの良い(好みの)作品がが観れるとは!
ソフィア・コッポラが若い時撮ってそうな…
いやいや、それよりもっとクオリティが高かった。
都会のガールズライフと友情を、強さと弱さと危うさと、
四季を巡りながら、
お母さんになる彼女と彼女の友だちの人としての成長と、
友情の関係性も成長していく様、
過去の思い出シーンへの場面転換の仕方も良かった!
映像美を重視し過ぎて自己満足に感じる作品が多い中、
映画としての脚本とのバランスがとても良く、
それにプラスして、音楽のセンスも素晴らしく、
津田肇さん、今回初めて知ったのですが、アートセンスが最高です。
1200円のパンフレットも値段に一瞬ひるんだのですが、満足できるものでした。
この監督の今後の作品に非常に興味有りです!!
女同士の難しさ
ルームシェアをしている親友同士の小春と彩乃が、彩乃が妊娠したことによって二人の関係が少し揺れ動く様子を描いた話。
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まずは、女同士の微妙な関係をここまでリアルに描ける監督(これまた男性)に拍手を送りたい。さらに、男性が女性撮ることによって生じるやらしさのような男の視線もあまり映像から感じなかったこともかなり良い。
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私はどっちかというと小春タイプなので小春にめちゃくちゃ感情移入した。小春は、彩乃が妊娠したことで彩乃がどこか別の所に行ってしまったような寂しさと、結婚もしてないのに妊娠したことへの軽蔑と、彩乃が自分より先に女になっていくことへの嫉妬が入り交じった複雑な気持ちを抱えてるのだと思う。
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私も友達から今の彼氏と結婚も考えてもいいかもとかいう話だけで急に友達のことを遠くに感じる。やっぱり、女性はとって結婚、妊娠してるしてないで線が引かれてしまう気がする。劇中でも過去と現在の対比が出てきたけど、学生の時みたいに遊べなくなってしまって一種の青春の終わりのようで。
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あと、小春が彩乃が誰かと良い感じになってるのを見てるシーンあるけど、女同士の嫉妬なんていう簡単な言葉で片付けてほしくない。友達が自分の知らない女の一面になるのを見るのってめっちゃ複雑な気分になるんだよね(笑)
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彩乃も同じなんだけど、そういう男関係の話を言ってくれないとちょっとムカついたりなんで?ってなるしね。で話してくれないから、小春が居酒屋で彩乃と友達の男のことを観察してるように、より探るようになっちゃうし。
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この映画に描かれてるようなことが女同士はドロドロしてるって言われるんだと思うんだけど、私としてはそんな言葉で片付けて欲しくない。色々思ったりするけど人生でコロコロと変わる彼氏より、付き合いの長い親友はめちゃくちゃ大事な存在なんだよ。
井沢満「男は子宮を持て!女は睾丸を持て!」
2020年映画館鑑賞81作品目
100%三吉彩花目的
いい意味で面白い顔をしている
ゲイの映画が最近2本ほどあったせいもあってか最初はレズの映画だと思っていたが実際は違っていた
ルームメイトが未婚の母になることを決意し出産し二人で育てていこうとする話
ちょっとショッキングに感じる人もいるだろうがなんてことがないありふれた話だ
にもかかわらず退屈しないのは監督が天才だからだ
最初は脚本も監督も女性だと思い込んでいたが男性だった
それでとても感心した
映像も素晴らしい
絶妙な技巧派
映像の魔術師
全く飽きさせない
彼は天才だ
これからが楽しみ
小春が絵本を買ってきたときに綾乃が笑い出したと思ったらすぐに泣き出すシーンがよくわからなかった
綾乃のおばあちゃんがいい味を出していた
大塚寧々が思いほか老化していた
綾乃は男にとって都合がいい女だ
相手の男には告げないで勝手に産んでお金を要求しないなんてあり得ない
さんまとか北野武とか大声で「えらい!」と言いそう
未婚の母とかシングルマザーに優しいとはいえないこの国で無謀と思えるがみんなで協力して子育てすれば良かろう
主要な男があまり出てこないせいか話がシンプルだ
都会のオシャレな……と称する、手垢まみれのお話
都会のオシャレな中目黒(笑)に、オシャレな仕事(笑)に就いている二人の田舎者の女性がルームシェアで住んでいて、うち一人がシングルマザーになる決意をしましたとさ、というお話。
設定からして、憧れも何も感じられません。
子供もできることだからアレを買おうかと二人で相談していたアレが、実は洗濯機だ、とか。
作中のオシャレな場所というのがクラブだけだとか。
楽しみは酒だけだというのですから、もうなんというか、せっかく貰えた初監督のチャンスなのに、監督には意欲とか意志とか情念とか、なにもなかったんでしょうかとしか、言いようのない映画でした。
産婦人科医から、「妊婦は生肉や生魚などだけは避けるように」と注意されて、その直後に実家ですき焼き。自ら生卵を入れるシーンがあり、これはいったい何の伏線なのだろうかと思っていたら、伏線でも何でもなかったという、え?、あれってなんだったの的な肩すかしにも失望しました。
重いテーマなんだけどホントにこれで良いの?
とても綺麗な「映像」、映画として個性的
とても映像が綺麗。どのシーンも丁寧に考えて撮られていて、プロモーションビデオやCM映像ならとても良い。「キレイ」「カッコイイ」「セクシー」「エロい」と感じます。
2人の魅力も存分という感じがしました。普段の会話っぽく、2人ともとても魅力的。
ストーリーは良くある話ですが、両方が重なってとても魅力的な映像になっています。
気になるのは、職業や住んでいる場所とかですかね。東京のど真ん中ろ職業もカッコイイ。ひと世代前のトレンディドラマみたいですね。
田舎や地方が舞台の映画が多いので、こういう設定も良いかもしれませんが、鼻につくという感じもしました。目黒川沿いに住んでいて、そんなに毎晩飲み歩いて、よく金続くな、、、と。
また、出てくる人がみんないい人で優しい。
その優しさが、主人公を苦しめることもあるのですが、、。
とても個性的な映像と映画で、途中から監督は誰なのか気になりました。
映画としてはクドすぎる。
設定から映像全てがかっこよすぎるし、途中で入るイメージ映像のようなカット、沖縄の夕日の波打ち際、などなど、どこもかしこもかっこよすぎて、ちょっと胸やけ気味です。
その分、そういう上辺だけのカッコイイ世界と、妊娠・シングルマザーとしての現実の差がわかりやすいとも言えますが。
とても2人が魅力的でしたし、最後まで楽しめました。誰が撮ったか分からない映画よりも良かったです。また違う映画も見てみたいなぁと。
最後に、車で2時間かけて松竹系の映画館で観に行きましたが、「イオンエンターテイメント」のロゴが出てビックリ。配給は「イオン」なのですね。だったらイオンシネマでももっと上映して欲しい。
千葉県のイオンシネマでは一切上映なしって。
監督がずっとしゃべってる感じだった
オープニングの後で記憶についての話を三吉彩花と阿部純子がしゃべるのね。津田監督が普段おもってることを、台詞にして二人の女優に適当に割り当ててしゃべらせてる感じなの。だから、女優が台詞を読んでるんだけど、監督がしゃべってるみたいだった。
それでこれ、全編、そんな感じなの。
もう、監督が一人芝居でやればいいんじゃないかなとか思ったけど、多分、それより、オーディオコメンタリー入れてもらった方がいいな。「ここでは三吉彩花の役はこういうことを考えているので、こういう台詞を言うんです」とか、全部解説してもらって。その方が面白い。そうすれば良かったのに。
キャラ造形が全くないのね。
だから作者の都合で動いてて「木偶人形みたい」ってこういうことかと思ったもん。
画は綺麗なんだよね。アート作品の撮り方だと思う。美術館で良く目にする。
アート作品だと、もっと抽象的で、こちらに考えさせるようになってるから、綺麗な画が利いてくるけど、この作品はそうじゃないからね。
たぶん「オシャレ系」な作品なんだろうなと思うけど、飲み会シーンはバブルっぽいんだよね。あれ、今のオシャレはあんな感じなのかな。
オープニングロールのフォントはあれでいいのかとか、音楽はどうなのとか、エンドロールのレイアウトそれでいいのとか、オシャレ系を追求してるから余計に気になったんだけど、あれはどうなの。センス良い人がみたら良いのかな。
雰囲気で魅せる映画は色々あるけど、これは、ちょっと、どうかなと思いました。
やがて来る破綻を想うと
女性は大変だと思いました。
そこら辺にある物語といっちゃあ言える、そんな作品。
でも女って大変だなと思った。
(俺の考え方が甘いのと責任感に欠けるという批判を恐れずに書きます。)
男なら「できちゃったよー。」程度だけど
女は生理が止まっただけで(この言い方も批判を受けるかも)妊娠を考えなきゃいけない、仕事も考えなきゃいけない、病院を探したりその他いろいろ。
結論だけど、やっぱ、妊娠・結婚は考えを持ってやった方がいい。
家庭を守れる男じゃなきゃ妊娠は避けた方がいい。
映画の感想だけど、女同士の友情を描いた作品。
女同士の友情って男とは全然違うんだなあと思いました。
あと、三吉彩花も阿部純子もきれい。スタイルも。
このDaughtersは最強です!
色彩やカメラワークが絶妙で美しい
ルームシェア生活を送るOL2人の女性が現実と向き合いながら生きていくヒューマンドラマ。どこにでもいるようなOLの私生活をシンプルかつ綺麗に描いている作品。とにかく色彩やカメラワークが絶妙で映像の美しさに見惚れてしまいます。
2020-167
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