「戸惑う」ウルフズ・コール コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
戸惑う
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予告編から「謎の潜水艦に騙されて一度負けたあと、そいつとのリターンマッチにて一騎打ちでやり返す」ってストーリーを想像してたんですけど、全然違いました。
爽快感のない展開に、戸惑いました。
いや、予告編詐欺にあってガッカリしたに近いダメージ。
「潜水艦乗り同士の絆と信頼」、といったことが主なテーマっぽかったです。
主人公のソナー分析のスペシャリストが、「黄金の耳」とまで言われる能力をフルに使って何を果たしたか?
ナンパした女の子と、会ったその日に即ベッドイン!
心拍数や呼吸、脈拍を「耳」で聴き取り、どこが感じているかを正確に掴み、すごいテクニックで彼女をイカせる。
あと、彼女が背後から忍び寄っても正確に距離を掴んで、振り向きざまにキスをぴたり。
ってところしか、「黄金の耳」がほとんど活躍しないし!
音で聞き分けた敵艦のプロペラ数でどこの国の何の潜水艦や戦艦かを特定する描写はあるし、 "広帯域ディスプレイ"で音を視覚化するなど最新の動向を再現しているし、と軍事面の見どころは多いのですが、なんの説明もないフランス映画らしさが炸裂して、何がなんだかわからないのが実情。
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