潤一のレビュー・感想・評価
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潤一をそのまま感じる作品
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原作は以前読んでいたので、ストーリーは知っていた上での鑑賞でした。(後編)
映画で描かれていたのは、
原作で言うと後半に出てくる3人の女性と、つかみ所のない所在なさを醸す潤一との物語。
個人的に出会い系で男を漁ってその日暮らしをする美夏と潤一のストーリーが好きだったのですが、とても原作に忠実に描かれていたように感じました。
潤一が美夏の部屋に居つくようになって、出て行ったきりもう戻らないのではないか、という美夏の不安感や、自分も出会い系をやっているのに、女との所に出かけた潤一にイライラを募らせていたり、そういった感情の機微が、言葉ではなく演技でとてもよく表現されていた。
そんな相手の感情に対して、潤一は寄り添ったり、すごく距離を感じさせたり。
ただ一方で、潤一の所在なさや多くを語らない人物ゆえに、予備知識のない(原作未読)人は、雰囲気から潤一像を描き出していかないといけないのだろうなと思い、映画ではあるけれど小説みたいな映画だなと思いました。
映画では3人の女性との関係を通して潤一という人間像が描き出されたが、果たしてドラマ版はどんな感じなのか...作品全体のイメージがどう変化するか楽しみです。
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