劇場公開日 2020年8月21日

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「アメリカのパーティ文化の闇を覗き見た感じがした。」ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー shunsuke kawaiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アメリカのパーティ文化の闇を覗き見た感じがした。

2020年11月7日
iPhoneアプリから投稿

アメリカの節目節目のパーティ文化はおそるべき派手さと快楽追求の祭り。本当にこういうのについていけるのはどっか無理してるとしか思えない。。。

いや、日本だって居酒屋でしょっちゅうぎゃあぎゃあやってますが、あれとこれとはなんか違う。

まず、家でやる。家にたくさん人呼ぶのが好き。家のなかも暗い。暗いの好きだね。

それとすぐマリファナとかドラッグやる。
それと、みんなが見てない部屋でエッチしだす。でかい音量で音楽をかけて夜通し流している。家を暗くしてドラッグ、セックス、音楽かけてればアメリカのパーティという理解。これはなかなか日本ではありえない。

そして仕切りに明るく楽しもうとしている点。これが闇を感じる。『キャリー』を観て、プロムであんな酷い目にあわせられて、あまりにも可哀想なあのシーンをふと思い浮かべると、いけてない人にとっては地獄でありいじめの場となる。あんた何しに来たの?みたいな。いけてない奴が楽しむところじゃないんだよ!みたいな。

この映画はコメディだから、ホラーのような殺戮は始まらないが、いけてない側の主人公2人組はパーティで嫌ーな恥ずかしい思いをする。いけてない人にとってのパーティはやはり苦痛の場だ。

これは、どんなパーティにも当てはまるかもしれないが、アメリカのパーティは明るさの度合いが強い分(部屋の明るさは暗いが)、明るさについてけない人にとっては地獄度合いが高いと思われる。

いけてる側でもいけてない側でもないどっちつかずのめちゃくちゃ可愛い女の子が一人いる。ホープという女の子。なぜそんな中途半端な立ち位置にいるのかが、ああそうだったのか、とわかるところは深いなあと思いました。

こんな風に言ってますけど、明るいコメディですけどね。明るさに潜む闇のコントラストの深さって点で見るとまた見方が変わってくると思いました。

屠殺100%