「あいつらは私達のことを何も知らないのよ!」ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー aさんの映画レビュー(感想・評価)
あいつらは私達のことを何も知らないのよ!
と丘の上で憤慨していたモリーのセリフはそのままお話のオチに繋がることになりました。
人間は多面的で、つまらない奴だと思ったら面白いところがあったり、良い人だと思ったら凶悪犯だったり。
トイレでモリーを馬鹿にしていたカースト上位的なクラスメイトも色々な面がある。
個人的にはナルシストのアホボンかと思ってたジャレッドが優しくて思いやりある人間だったこと。
ジャレッド主催のパーティに誰もいないとこ、ほんとにつらかった…
ツイッターで絶賛されるほどの内容ではないと感じたんだけどミニシアターっぽい佳作でした。
本命のパーティに参加するまでがちょっとダルすぎたな…あとどの作品でも下ネタあんまり好きじゃないので笑えなかった。ちょいちょいおもろいとこあるんだけどね。
アメリカってやっぱ日本と全然違うな〜と思ってしまう。モリーのあの見た目で陰キャなのにほぼ卑屈になることがない、それはエイミーも同じなんだけど。
いやいや陽キャのパーティなんて行ったら笑い者にされるのでは…そんなクラスの人気者といい感じになんてなれるわけないじゃん…とハラハラするのはほんと日本人に染み付いた思考だなと思う。彼らの自由さや自尊心の高さ、相手を認める気持ちは社会人の私より人間が出来てるなぁと感心してしまった。多分名門大学に行くような子が結構いてるということは土地柄も悪くないのだろうけど。
そして空港までスルスル〜と運転できる初心者ドライバーのモリーが羨ましいと思いました。怖くて未だに運転できねぇ。