「青春が詰まった1日」ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
青春が詰まった1日
アメリカ国内の高校生活は映画やドラマでしか触れることはないが、それらを見る限り物凄く日本と違う感じはしなくむしろ共通する部分が多く感じる。
主人公のモーリーとエーミーは日本で言うところのいわゆる真面目系の陰キャである。対照的なパリピ系の陽キャを当初は毛嫌い、故に対照的な存在からも自分たちは毛嫌われるところからストーリーは始まる。
しかし卒業前夜祭のパーティーに参加する事でガラリと変わる。明日で卒業するというリミッターを外しやすいキッカケはあるとは言え、素直になり心を開くことでこれまでは互いに毛嫌い避けてきた仲間と深く関わり互いを知り合う。
深く関わることで喜びを感じることもあれば悲しみも感じる事もある。故に親友とも喧嘩し、そして今まで興味もなかった存在の者と理解し合い、恋に落ちたり…
高校生活で味わうことのできる青春を1日に詰めたような卒業前夜祭であった。
中々下ネタも多めでコメディ色がかなり強く途中で胃もたれはしたが、女性監督ということもあって女性目線らしい下ネタは新鮮味あって面白かった。
大人が楽しめるのはもちろんだが、個人的には監督も若者、学生に向けたムービーであるかなとも感じた。
この作品が気になる若者は是非とも見てほしい。そして若いうちにしかできない事をとことんやって、時には傷つきながらも身近に潜んでいる幸せん見逃す事なく青春を謳歌してほしい。