「ジェームズ・ガンと言えば」ブライトバーン 恐怖の拡散者 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
ジェームズ・ガンと言えば
MCUのヒット作、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメガホンを取ったジェームズ・ガン監督だが、ひょんな事から同シリーズの監督をクビになり、その腹いせとも取れる形で製作された意欲作。ダークヒーローの誕生を描いているのだが、MCUとは真逆の作風で非常に面白い。
すっかり大作の監督のイメージが付いてしまったが、ジェームズ・ガン監督と言えばB級ホラー職人である。顕著な例は個人的には「スリザー」だ。気色悪いナメクジエイリアンとゾンビ。ラスボスの気持ち悪さ。触手ひと振りで体が二分され、腸が飛び出すスプラッタ表現。
本作で久しぶりに古巣に戻ってきた様に思えた。漂うB級テイストはマニアの心をがっしりと掴むだろう。念力で人の顎を千切ったり、MCUでは絶対に出来ない描写が描かれ、ホラーファンも納得できるクオリティだ。
結果ジェームズ・ガンは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の監督に戻った形だが、縛りの多いだろうMCUよりもこちらの方がいきいき出来るのではと勘ぐってしまう。
ラストはMCUを明らかに意識(敵視)した様なサプライズも。ぜひエンドロールも鑑賞して欲しい。
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