「恐怖の中の切なさ。孤独と絶望が生んでしまう、戦慄のダークヒーロー!!」ブライトバーン 恐怖の拡散者 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖の中の切なさ。孤独と絶望が生んでしまう、戦慄のダークヒーロー!!
【賛否両論チェック】
賛:特殊能力を持つが故に迫害されてしまった少年が、絶望から邪悪な心に染まってしまう姿が、恐ろしくも哀しく、切ない。
否:急に驚かせるシーンがかなり多いので、苦手な人には向かない。グロシーンもあり。
宣伝文句にもある通り、あの「スーパーマン」と同じ境遇に置かれた少年が、迫害から悪に染まってしまうという、戦慄のストーリーです。
その恐怖もさることながら、特筆すべきは主人公が背負ってしまう哀しみの切なさです。誰にも勝る純粋な心を持っていたのに、その特殊な力を持つが故に忌み嫌われ、最後には自分を愛そうとしてくれる両親ですら恐怖に苛ませてしまい、孤独と絶望を一心に背負った時、少年がどんな暗黒面の顔を見せてしまうのか、非常に怖くも哀しすぎるお話です。
まるでホラー映画のように急に驚かせる演出も多いので、苦手な人には向かないかも知れませんが、人間社会が持つ不条理さを浮き彫りにさせる作品でもあると思うので、ぜひチェックしてみて下さい。
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