「Give it to me!」ブライトバーン 恐怖の拡散者 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
Give it to me!
室伏広治もびっくりの遠投。
ブランドンに訪れる12歳の誕生日、始まる反抗期と思春期、判明する出生の秘密、覚醒する能力。
ごちゃ混ぜに降りかかるそれらは、少年をダークなスーパーマンに変えてしまった。
お手製衣装と中二病丸出しのオリジナルマークが可愛い。
この可愛らしい少年がどう殺戮の限りを尽くすのかとワクワクしていたので、やたらともったいぶってなかなか殺してくれない彼を焦れったく思ってしまった。
「全世界を奪え」だなんて言ってくれるので、もう破茶滅茶に暴れまくる様子を期待していたのだけど。
身内でチマチマやってるだけに見えて、案外小さかったスケールには些かがっかり。
しかし一番に近い存在であるはずの家族や友達を躊躇なく攻撃する様の残酷さにはゾクゾクする。
直接描写の多い死に様にも満足。
お目目痛いし顎の外れ方は気持ちよかった。
明らかにおかしい息子を、それでも信じて庇いたい母親の愚かな言い分も切ないじゃない。
特殊な出会いとはいえ、願ってやまなかった自分の子供。
愛しくてたまらない彼を恐怖の対象として見なければならない哀しさよ。
ブランドンのスイッチがどうしても幼稚で単純なところが好き。
どれだけ力を持っていようと、所詮12歳。
見え隠れする彼の未熟さに惹かれつつ、今後成熟したときの恐ろしさを思うと少しブルッと来てしまう。
その頃にはマスクとマント一新できるといいね。
起きる出来事や一つ一つの要素としては面白いのに、もだもだしたテンポと展開の少なさであまり楽しめなかった。
父親の雑な性教育で笑ってしまった。絶対逆効果でしょ。
KinAさん、こんばんは。
記事を読ませていただき、タイトルの室伏でハッと気づきました。
自分のレビューに砲丸投げと書いてしまったことに・・・
今から直してきま~す♪