「思春期の少年が想像する全能感を映像化した作品」ブライトバーン 恐怖の拡散者 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
思春期の少年が想像する全能感を映像化した作品
思春期の少年が、夢想する特別な自分が実現できてしまうとこうなるだろうな、きっと。自分に都合の悪い存在は、圧倒的な力でねじ伏せてしまう。ただ、経験が少なく相手の行動も予測できないから、脅しも直截的になってしまうし、嘘もバレバレになってしまう。
物語として残念なのは、圧倒的な力を発揮する相手が、巨悪でもなくましてやいじめっ子でもない。まったく善良なクラスメート、隣人、親戚、家族が犠牲になる。しかも、味方であってくれた人まで。
藤子不二雄の「魔太郎がくる」みたいにいじめっ子への復讐劇であったら、ダークヒーローとして面白かったのに。
観客に不快感を味合わせる目的が製作者側にあったのなら、その目的は達成できていると思う。
ブランドンを演じたジャクソン・A・ダンはいいね。シャイで天才的な少年の表情もできるし、全能感を有した冷徹なBBを見事に演じている。そのかいあって、不快感をMAXに感じてしまった。
コメントする
kossyさんのコメント
2019年11月17日
成績だけは優秀でしたよね。
全生徒の1%以内に入っていて、さらにその10%内だとか・・・計算力を試されるような言い方してましたw
爽快感というより絶望感。
グロさも併せて、こんな映画が好きな俺っておかしいのかな・・・