劇場公開日 2019年9月6日

  • 予告編を見る

「【バート・レイノルズのほろ苦くも、見事なラスト・ムービー】」ラスト・ムービースター NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【バート・レイノルズのほろ苦くも、見事なラスト・ムービー】

2019年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 俳優として、毀誉褒貶の人生を生き抜いたバート・レイノルズが、”この人、誰が観ても貴方でしょう”ヴィック・エドワーズを演じる。
 酸いも甘いも経験した俳優ヴィック・エドワーズは豪邸に一人暮らし。可愛い女性のお尻を嬉しそうに眺めながら買い物もする。

 そんな隠居生活を送る彼のもとに、故郷の近くの映画祭から招待状が届くところから物語は動き始める。
 クリントもデ・ニーロも出席したと聞いて、重い腰を上げたのだが・・。

 俳優ヴィック・エドワーズ=バート・レイノルズが、自らの人生を付き添いのタトゥ入りまくりのリル(アリエル・ウィンター)に自虐的に語るシーンや、若き自分と共演するシーン”「トランザム7000」の暴走シーン”や”「脱出」の小舟のシーン”で彼が自信満々の若くてヤンチャな自分に語る言葉の数々。

 そして、5度結婚した彼が、最初の妻を訪れ過去の自らの所業を涙を浮かべ詫びるシーンや、映画祭のスタッフ・観客たちに話しかけるシーンは涙なしには観れない。

<後半の様々なシーンの言葉を遺したくて、この映画に出演したとしか思えない俳優ヴィック・エドワーズ=バート・レイノルズ、見事なラスト・ムービーである>

NOBU