「ひたすらドンデン返し」スペシャルアクターズ Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ひたすらドンデン返し
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「《カメラを止めるな!》みたいな作品を」って企画段階で言われてるんだよ、多分、上田監督は。それで、時間もそんなにないしさ、ドンデン返しをひたすらやってく作品を作ったんだろうね。
つまらなくはないんだよね。だからいいんだけど、ドンデン返しに爽快さがないの。「そうだったのか!」ってのがなくて、「まあ、ドンデン返しやらなきゃだもんね」って感じが残っちゃう。上田監督からの「このレベルのものならいつでも作れますよ」というメッセージを受け取った感じかな。
単にドンデン返しをやればいいなら、そんなに大変じゃないと思うんだよね、作るの。この作品でもラストからさ「と思ったら、実は本当の黒幕はこの兄弟の両親で」って話にして、作中にそれっぽいエピソードと両親まぎれこませとけば、やれるからね。
ドンデン返しで出てきたストーリーに「なるほど」ってものがどこまであるかなんだよね。《カメラを止めるな!》はそこが凄かった。この作品はそういうのないよ。
上田監督べつにドンデン返しものじゃなくても脚本うまいから、普通の話でも良い作品撮ると思うんだよね。企画する側も「カメ止めの監督使って」ってやれば通りやすいだろうし、上田監督も話がくれば受けるだろうけど、ドンデンはみんなすぐ飽きちゃうんじゃないかな。
それに、ドンデン返し系でカメ止め超えるのキツいから、どうしても面白くなくみえちゃうよ。監督の才能が消費されないといいなあと思ったよ。
あと櫻井麻七さんは良くて、なんか印象に残ったよ。
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