「長い!」シークレット・スーパースター mikyoさんの映画レビュー(感想・評価)
長い!
アコギ一本で作曲、YouTube公開し、DVな親父から母親と自分を守ったガッツ溢れる少女の物語。
最近よく見るインド映画題材は、いかにして伝統的な考え方と現代の幸せの追求の落とし所を探ることが多い気がするが、この映画もそんな映画だった。
インシアは10代の情熱を歌に捧げていて、お母さんからプレゼントしてもらったアコースティックギターで作詞作曲もしている。ちょっと変わった子のように思えるが、主人公のせいかクラスメイトからは概ね好かれており、皆彼女の歌が好きだ。
父親は権威的で弟は可愛がっているようだが、母親には暴力も振るう。インシアは母親にそんな暴力男父親と離婚して欲しい。自分が愛されていないのはなぜとか、どうしてとかどうすればとか、そういうまどろっこしいことはぶっ飛ばして、自分の人生から親父を弾きたいという強い意思がある。
そんな彼女が自作の曲を身分を隠して(しかしハンドル名がシークレットスーパースターだ)YouTubeに公開すると、彼女が歌うのを聞いた事があるものなら思った通り、すごいヒットになる。
それが落ち目プロデューサーの目に留まり、話は急展開していく。このアーミル・カーン演じる落ち目プロデューサーが出てくるあたりからぐっと引き込まれる。ずるいわーって感じだ。
しかし前半の生い立ち説明部分は、突っ込みどころも多いし長い。実際150分に及ぶのだが、冒頭の入りの部分をもっとタイトにしてくれたらと思う。
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