「「ゲームの中〜」と言って毛嫌いしていると損をする、観ないと勿体ない傑作。」フリー・ガイ アルさんの映画レビュー(感想・評価)
「ゲームの中〜」と言って毛嫌いしていると損をする、観ないと勿体ない傑作。
「どうせ〜」とか「こういう〜」とか否定的な言葉を言いたくなりそうな設定だが、導入パートから自然と引き込まれていく掴みが上手い。
AIを題材にすると未来のネガティブな部分を膨らませる映画ばかりだが、本作はAI映画史上初なんじゃないかと思う程に全編でポジティブ。そこがたまらなく楽しく、遊び心満載で『ブルー・シャツ・ガイ』を動かしてくれる。モブ同士の会話も楽しく、今まで何も考えずに見ていたNPC達が愛おしくなる。
フリー・ガイ役ライアン・レイノルズの、良い意味で惚けた笑顔がとにかくズルく、眉と目での素晴らしい演技。ミリー役ジョディ・カマーの徐々に徐々に柔らかくなっていく表情も良かった。相変わらずのタイカ・ワイティティ、大好き。クセが強いアントワン役を見事に怪演。
ゲームや開発コードの権利など、"現実世界"と"仮想世界"との交差も良いアクセントで飽きさせない。
わかりやすい伏線もラストにきっちり回収。ゲーム好きで、MARVEL好きなら超盛り上がる後半は必見。こんな設定でもしっかりと感動のラストなのも驚き。至る所に"愛"が散りばめられ、幸せな暖かい気持ちになるエンディング。娯楽映画としては文句無し!オススメの一本。
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