「想定外の喜び」フリー・ガイ みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
想定外の喜び
席を立ってしまう人も多いが、エンドロールは必要だと思っている。
いい年をして涙してしまった顔と心を外界用にリセットする時間が必要だからだ。
最近はそれが必要な映画はなかなかなかったが、今日は必要だった。
良い映画だった。
とは言え、最初は寝た。
ボブキャラがアイデンティティーに目覚め、
正義のために戦うという流れはわかっていたので、
ゲーム内だけの繰り返しに眠気が差した。
流れが大きく変わったのはそれが現実社会とリンクしてから。
リアルとバーチャルの特に恋愛模様が交錯する展開は見事だった。
一方の恋が成就すれば、当然他方は悲しい結果となる。
幸せな想いと感動を抱えつつ、心に心地よい疼痛が残る理想的な結末だった。
本当はスーサイドスクワッドを観に行くつもりだった。
だが、字幕版の本数が少なくて時間が合わなかったため、
消去法で選んだのがこれだった。
ある意味、ついてる。
コロナ禍で陰鬱な気分を久々に一掃してくれた傑作。
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