「今週(8/13~)では本命かな…。」フリー・ガイ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
今週(8/13~)では本命かな…。
今年97本目(合計161本目)。
さて、こちらの作品。かなりの自信作で前々から映画館ではCMを流していたし、最近にいたっては巨大ポスターまで出していたので、元ネタがあろうがなかろうが余り気にならない範囲です。
お話は架空のMMORPGに関すること。そのため、日本のそのようなゲーム(FF14とかDQ10とか)をプレーしていた経験があると、わかりやすいかな…と思います。また、そういう運営側からの発言(日本では、時々そういう運営側サイドからの情報発信を、ニコニコ動画とかyoutubeとかで公式でやっていることもありますが)や、ネットワーク切断やサーバー再起動といった語句も多々出てくるので、初歩的なコンピュータサイエンスの知識もないとわかりにくい点が多少はあります(常識的にわかる範囲なもの、明確にSE/PG1年生~3年生レベルな事項が入り混じっている)。
全体的に無難にまとめた感じがあり、ここはこうなるだろうというお約束はたいてい守られていて、あまりひねりはないのですが、今週の枠だとお子さんが見に来ることも想定できますし、極端にひねると理解不能になってしまうので、そこは仕方ないかな…というところでしょうか。
採点は下記のみ気になったものの、大きな傷ではないので5.0まで切り上げています。
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(減点0.1) やや英文法的に気になるミス(主語と動詞の対応不足)があります。
「現実世界は難しいけど、0と1(zero and 1)は良いんだ」みたいな発言をするところがあります。
一見すると、 A and B という主語なので、そのあとの動詞は複数形(三人称単数の-sもつかない)ように見えますが、andがついていても「その2つが表現としてセットになり、全体として1つとみなされるもの」は、単数扱いです(よって、-sもつくし、be動詞もisになる)。
※ この点は複数の(特にコンピュータサイエンス系の)コーパスや英文法の書籍で調べています。
ところがここの動詞が複数形扱いされて are になっており(正しくは is となるのが正しい。もっとも、areにしても意味内容は当然に理解可能)、やや英文法に無頓着かな…とは思えました。
(減点0.1) さらに、開始始まって20分くらいで突如、アメリカの超ご長寿クイズ番組("Jeopardy!"という実在するクイズ番組)に話が流れるところがあります。「科学」「歴史」など5~6分野で、点数が高くなると難しい問題が出るという趣旨の問題で、どのジャンルを選ぶかなどは選択権が(出演者には)あります。
ただ、この話に突然飛ぶ割に、その字幕(クイズ問題)の日本語字幕がまったくなく、何がどうなっているかわかりづらい(字幕がない上に、短時間で長文を読まされるので、時間との戦いになる。もっとも、余り難しい単語は使われていない)ところがあります。
ほか、「仮想のMMORPG」の街の中の看板なども翻訳されていない部分が結構あり(book store とか bank なら理解もできても、あまり聞かない単語もどんどん出てくる)、ややわかりにくい展開が序盤に出てきます(ただ、後半には影響しない)。
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