スウィング・キッズのレビュー・感想・評価
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Free as a bird
タップダンスのサクセス青春ストーリーかと思いきや、
なんと戦争映画だった。ビックリ!
でも、権力に弄ばれる紙より軽い命が踊りを得て輝き出す素晴らしいコントラストがよりダンスシーンの迫力を増し、心を鷲掴みにされました。
いやぁ、主人公の躍動感は素晴らしいし、タップダンスの先生ジャクソン演じる俳優さんは映画『タップ』グレゴリー・ハインズの弟子とは!
アメリカ兵士の演技もダンスも総じて下手なもんで途中安っぽいなぁと感じる場面はいくつかあるものの、
脇を固めるキャラクターたち一人ひとりが良く、
映画『フラッシュダンス』やマイケル・ジャクソンの『ビートイット』PVのオマージュなど、ニヤッとしてしまうシーンもいくつか。
前半チャウ・シンチー、後半シリアスな戦争映画になりますが、同じ民族が断絶した歴史を考えるとなるほど深い。
お隣の国なのに知らないことがいっぱいあるね。
いつの時代もイデオロギーに縛られず、自由な鳥のようにいたいものです。
エンタメと社会性のマリアージュ
朝鮮戦争中の収容所で、人種やイデオロギーもさまざまなメンバーがタップダンスチームを結成。王道のダンス映画で、凸凹チームの友情物語で、最高のエンタメ。
それでいて、当時の社会を、戦争のむごさを、残酷なくらいにシビアに描いている。そのバランスがすばらしいと思いました。
最後のダンスシーンのカタルシスたるや…!
笑っていいのか、泣いていいのかわからない。
悪い面の韓国映画
華麗なタップダンスも、過剰な演出と音楽、そして少しばかしの、おちゃらけ的な内容では霞んでしまう。普通に真面目に見せればいいのに。ストーリーも大して広がりも無く、上映中、何回もあくびが出て、何分か寝落ちしてしまった。
にしても主人公はどっちなの?
ハッピーなだけではないけど、最高…!!
予告編では、ハッピーで爽快なミュージカル映画という印象で、見始めてしばらくの間も「韓国版フラガールみたいな感じかな?最後はみんなで圧巻のショーをしてハッピーエンドなんだろうな〜」とワクワクして見てました。
が、後半になるにつれ戦争や主義思想や差別といった重い現実が容赦無く斬り込んでくるように…。
それでも、それに対抗するように間々で主人公やヒロインらの力強いタップと軽快で心躍る音楽が鳴るたびに胸が熱くなります。
ファッキン・イデオロギー!!
よくオススメの作品に出会うと「全人類見て」とツイートしますが、本当にもし全人類がただ心躍る音楽に乗せて心のままに楽しく踊れたらどんなに良いだろうかと思います…。
見所多し
時々なんだか妙に安っぽい(米兵グループのダンスとか)ところがご愛敬だが、特にタップダンスのシーンなど見所も多い。
実際に祖国が分断されている韓国らしく、単純な善悪の話に陥らないところが良いし、ラストも賛否あるだろうが考えさせる。
中盤のデビッド・ボウイ「モダンラブ」が使われたダンスシーンは疾走感もあり実に良いのだけど、個人的にはそこは「フットルース」だろう、という思いは否めないね。イントロも似ているし…
ヒロインのパンネを演じたパク・ヘスが純朴な感じが残っている割に動きも歌も良くて実に魅力的。こういう人が次々に出てくるところが韓国の躍進を感じさせる。
朝鮮戦争と言う背景
音楽と踊りに騙されて?
ついつい朝鮮戦争下の捕虜収容所という、かなり複雑な背景を忘れてしまいそうだった。
でもこの背景は、後半胸に深く響きます。
イデオロギーのための戦争なんて、いけてなさすぎ、悲しすぎ、です。
途中のデヴィッド・ボウイ、いけてました。
ダンスシーンがたっぷり
収容所で様々な立場の捕虜たちのダンスチームが、という予告に、スポコン的な青春ドラマ的なハッピーストーリーかと思いきや、いい意味で裏切られます。
だって、戦争だもんな。それも、同じ民族を引き裂く。
そして、引き裂かれるのは、北と南だけではない。
若者の夢も、時代やイデオロギーに壊されてしまう。
あるいは、平和なら殺戮マシーンにならなくて済んだはずの男がヒーローに祭り上げられる。
理不尽な結末は、戦争だからと云うだけではないだろう。愚かな権力者の気まぐれで命を取られるむなしさに、呆然となる。
ダンスシーンの本気度が凄いだけに、ジャクソンたちの無念に胸をえぐられる
ファッキン・イデオロギー!!!
ファッキン・イデオロギー!ファッキン・イデオロギー!!ファッキン・イデオロギー!!!!!!ああーーあーーー!!!!!
もーーーー今すぐ叫び回り踊り回りドラム叩きサックス吹き喚き散らしこの胸掻き毟ってやりたい!!
なんて恐ろしい映画なんだ!!ファーーーック!!!!👍!👎!👏!!
国も思想も生き方もバラバラの5人、「スウィング・キッズ」が刻み込む、魂のタップダンス。
戦争の無情、その中にある情熱と楽しみと笑顔、その中にあるイデオロギー、その中にある絆と愛と友情、その前に立ちはだかる戦争の無情。
無限ループに落とし込まれてどうしようもなくもがくしかない。はぁしんどい。しんどくて好き。
喧嘩もコミュニケーションも、ひとまずダンスで。
殺伐とした空気に音楽が流れ身体は動く。
そんな「ザ・ミュージカル」なシーンに笑い泣きしていたのに、一瞬で真顔に変えられてしまうシビアな展開。
どんなに楽しく情熱がこもっていようと、戦争の抱える暗闇と常に隣り合わせであることを示される。
底抜けに明るくなんてなれない。なれるはずもない。
立場、主義、仲間、家族、憎しみ、規模も中身もそれぞれ違うけれど、皆ジレンマを抱えていた。
それを全力で振り切り、全力で楽しみ、全力で訴えかけるタップショーに号泣。
ギスのただならぬ気負い。
小憎たらしさ満点の彼。
小憎たらしいでは済まなくなった瞬間の、サーっと血の引く感覚。嫌だったな。すごく。
どうしようどうしようと、祈るような気持ちで観ていた。
誰もが主義思考に振り回されているだけだと気付けないのは、戦争のせいに他ならない。
それでも、タップシューズを履けば全て忘れて踊ることができる。どこまでも遠く走れる。
どこまでも遠く、扉をブチ開けて、本当に行けたら良いのにね。はぁしんどい。しんどくて好き。
タップダンスのあの鋭い音には興奮と共にちょっとした緊張感も覚えるもので、それが戦時の空気と混ざって良い相乗効果になっていた。
絶え間なく鳴り響く小気味良い音にどれだけの熱が込められていることか。
Sing!Sing!Sing!は偉大なる名曲だなと改めて思う。
中高と吹奏楽部だったので、何度も演奏したことがある。クライマックスであの曲が使われて本当に嬉しい。またドラム叩きたいな。バリサクも吹きたい。
ダンスチームと共に、音楽隊にも拍手を。
5人のキャラがとても好き。
ジスの抱える複雑さと彼の格好良さといじらしさは言わずもがな、常にどこか困ったような表情のジャクソンの力漲るダンス、人情派ビョンサムのオーバーな愛情表現、しっかり者童顔お姉さんパンネの優しさ、踊れるデb...ぽっちゃり君シャオピンの超絶かわいいゆるキャラ感。
「スウィング・キッズ」という名前も良い。
戦争の前にも後にも未来が待ってる。
みんな無限の可能性を秘めた子供なんだよね。本当に。はぁしんどい。しんどくて好き。はぁーーーすき。面白かった。
韓国映画、萬歳~
予告の印象と全然違う
いい意味で裏切られた
この監督「サニー」もそうだったが、見終わったあと作品のあいつらにまた会いたくなる
前半からの後半
思い出しても・・
「サニー」のあの娘でてた(ののしりのジニ)
主人公ずっと誰かに似てる誰かに似てると思ってたら、ラスト間際に思い出した
四千頭身の坊主のほう
映画のほうが全然カッコいいですけどね
もちろんいい蹴りも出てたし、現時点で今年ベスト
思っていたのと違う
予告編やタイトルから『スウィングガールズ』のような、 師弟愛や友情を描きつつ素人集団が努力の末、最後に素晴らしい演技を披露するというストーリーだと勝手に思っていました。
そういう要素がないわけではなく、華麗にタップダンスする場面は華やかでテンションもあがります。しかしダンスシーンは長くは続かず、収容所の人種間の争いがメインで描かれ、カタルシスが得られない。そうこうしているうちに、ラストはまさかの展開に驚かされました。
この映画か描きたかったのは、人種やイデオロギーの違いによる戦争のバカバカしさであり悲惨さだと思います。
そもそも、『スウィングガールズ』的なものを求めて観たのが間違いでした。戦争映画で華麗なダンスシーンでカタルシスが得られるわけがなく。観終わってから気づきました。
自分は思っていた映画と違って面食らいましたが、最初から戦争映画として観たら面白い映画だと思います。
また韓国から名作映画が
捕虜収容所の面々が、タップダンスを通じて、イデオロギーを乗り越えて解り合うって話なのね。
タップダンスのチームを組むまでは、笑いでもってくんだけど、ここのセンスがチャウ・シンチーみたいで超面白いの。韓国映画は色んな笑いを描けるんだと思った。
収容所側のアメリカ人もやっつけるし、笑って、楽しくタップダンスを観てればいいのかと思うんだけど、そこはそうはいかないの。朝鮮戦争やってるからね。
主人公はコミュニズム側だから、タップダンスなんかやってると、反動分子と見られちゃうのね。でも、音楽が聞こえると心が躍る。クリスマスにステージ公演が準備されてるけど、さあ、どうすんだと。
その間も戦争の悲惨さは描かれんの。生き別れた嫁さんが、買春やってて、それでも「生きてて良かった」って捕虜が涙を流すシーンとかもう「アメリカふざけんな!」って気分になるしね。
色々あって、主人公は所長への刺客としてステージに立つことになって、ステージ自体は大成功なの。ステージシーンは楽しい。
でも、主人公は退路をたって、所長を殺さなきゃ……ってところで、うまいこと殺さずにすんで「良かった。大団円だ」と思ったところからが凄かった。
韓国映画は権力を信じないよね。権力を握ったら、必ず悪いことをやるっていうのが、透徹してる。
観てて思ったのは、朝鮮戦争って、本当に代理戦争だね。アメリカもソ連も、朝鮮の人たちのことを考えたわけじゃなくて、自分たちの利益のために利用してる。ほんと酷いよ。Fuckin' Ideologyだよ。
うーむ…
映画前の番宣から気になっていた一本。
番宣からのイメージからするともっと軽快でスッキリ楽しめる作品かと勝手に想像してたけど、前半と後半で全く違ういかにも韓国!って映画だった💦
それでも個人的にはパラサイトならこっちかな。
コミュニストはタップダンスの夢を見るか
朝鮮戦争中の捕虜収容所でタップダンスの公演を命令された黒人下士官。捕虜となっている朝鮮人からメンバーを募りダンスを教えていくという話。
序盤は、勝利への脱出や大脱走みたいな収容所映画に似た雰囲気を感じるが、そこはダンス映画。ウェストサイドストーリーのようなダンスバトルがあって、(ミュージカルが苦手な自分は)やや白けてしまった。
ところが逆にこのシーンがあったことで非現実な世界へと入らせてくれた。ダンスのときにかかる曲がThe Isley BrothersのShoutとかDavid BowieのModern Loveなんだもの。時代めちゃくちゃだなと思いつつ、それらのダンスシーンがメチャメチャかっこいいことに驚く。疾走感があって、躍動感があって、踊りたいという衝動に突き動かされていることが伝わってきた。
そして5人で踊るダンス公演のシーン。次に待ち受けていることがわかるだけに切ない。でも素晴らしい踊りと演出。ワクワクしながら悲しい涙が流れるなんて珍しい体験だった。一人で残って踊るギスは、これが最後だとわかるからこそまだ踊っていたい、そんな気持ちが見えてさらに切なくなった。
あー、でもなんでだよ!全員殺す必要あった?そんな展開もあるかもしれないけど、いつの間にか感情移入していた身としては複雑な気持ちになった。
そしてThe beatlesのFree As A Birdかよ。卑怯だな、おい。いい映画じゃねーか!
定型が壊れる
物語の前半はアメリカの青春映画で見たような既視感のあるシーンが何度も登場する。「ありきたり」「模倣」という言葉が浮かぶ(その中でも中国人民軍兵士の登場人物は異彩を放っていた)が、一方で、気楽にタップダンスのリズムに身を委ねる心地良さも感じた。
しかし、後半は、そうした「ありきたり」感が破壊される。娯楽映画としての定型が朝鮮戦争、南北分断という現実によって破壊されるのである。この場合の現実とは、史実の具体性や悲劇性と言うよりも、共産主義者(あるいは反共主義者)と見做されたら一瞬で殺されるという状況を生きてきた経験のことを意味する。それは、反共を国是とした軍事政権下を生き、現在も〝アカ〟〝親北〟といった言葉が一瞬で相手に何かしらのダメージを与える韓国に生きる人々にとっては地続きの経験なのであろう。
破綻した物語の定型は、観ている者に快楽を提供するという本来の役割をもはや果たし得ず、壊された夢としての無残さを観ている者に突き付ける。それがタップダンスのシーンを痛ましいほどに美しくする。
ハリウッドの表現様式を自家薬籠中としつつ、その表現様式を破綻させてまでも自分たちの加害と被害が入り組んだ苦痛に満ちた歴史経験を表現しようとする。そうした娯楽と社会批評のせめぎ合う緊張感が本作を優れたエンターテイメント作品にしている。
圧巻の音楽とストーリー
圧倒されました。
音楽、カメラワーク、演技、シナリオ、みんな好きだわー
言語の違いをダンスが越えていくところが特に好き。
よく出来ていて、韓国映画のクオリティの高さに舌を巻きました。
当時も今も、アメリカに対する厭味ったらしい批判が、さりげなくのこもっているあたりも含めて好き。
表面上は単純な展開なのですが、奥底には朝鮮戦争を背景にしたドロドロとした差別や大国の驕り、イデオロギー(主義思想)の愚かさが潜んでいました。
奥深い!
本当に良かったから勿体無い
キャストの方々の素晴らしいダンスと感情の篭った熱い映画でした。ギャグコメディかと思っていたらラストに驚いて思わず涙してしまいます。戦争は尊いものを奪っていく残酷なものなのだと、改めてよく考えさせられました。
惜しいのは、南北戦争や収容所事情の説明が不足していること。1度見ただけでは理解しえない部分がいくつかあるので、疑問が残るとストーリーに入り込めません。そこだけが本当に惜しかったです!
ロ・ギスのタップだけは見応えあり
主演のロ・ギスのタップは見応えあります。
しかし、それだけです。
セットも話も外国人の役者も、すべてチープでハリボテのよう。特に肝心の話の内容がまとまりなくて、まるでタップを見せるために適当に作りましたという感じ。
ラストも嫌な感じだし。
ロ・ギスのファン以外は、予告編のタップのシーンだけ見れば別に本編は見なくていいと思う。
とにかく観てください。
サニーが好きなので、観ました。映画は年間50本ほど観ますが、普段は臆してレビューはしません。事前に前情報は一切入れないで観ます。人がつまらなくても、面白いこともあるし、いい、いいと言われても、え?それほど?ということがままあるからです。ですが、これに限ってはレビュー少ないので、入れときます。すごく面白かった。私にはパラサイトや1917より上です。迷ったら、是非観てください。
前半と後半が違うと書かれてますが、まずどっぷりダンスシーンを楽しんでね。
主人公は山崎賢人、足マッサージの人は浜ちゃん、エセ通訳はaikoだけど。(笑)
エンタメ度が高めで良かった!
アメリカ軍人と朝鮮人捕虜によるタップダンスや踊りがお見事。
良く言えば色々な映画のオマージュだけどぶっちゃけ良いとこ取りした印象(笑)
笑えるシーンも盛り込まれて良好。
あんなキスシーン観たことはありません。
そんな中、後半の衝撃的な展開に驚きは隠せません。
ハッピーエンドと思いきやのストーリーが全否定された結末。
薄々は感じてたけどそこまでやっちゃうの!?
戦時中のストーリーと言うことを忘れる程楽しめたのに現実に引き戻された感じが凄い。
さすが容赦無しの韓国映画!
少し後味が悪い作品だったけどパク・ヘスさんが可愛かったのでプラマイゼロと言うことで( ´∀`)
Swing Kids
クリスマス会のダンス後、兄がギスの代わりに所長を射殺未遂。三人は射殺されギスは足を射たれる。戦後、老人になったジャクソンが会館跡を訪ねる。若かりし頃のギスとのダンス対決を回想。エンディングはフリーアズアバード。途中のモダンラブで踊る二人の疾走感も最高。後半はザ韓国映画だった。
全83件中、61~80件目を表示