「生優しいコメディではない」スウィング・キッズ 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
生優しいコメディではない
僕はあまり好みではなかった。
と言うのもてっきり「フラガール」のような
急造の国も性別も違う者同士が一つの目的のために
タップと言う手法を使って、ハッピーエンドに向かって
行くものだと思ってたけど、
そうじゃなくて、戦争によって分断され、
戦争が無ければ掴めてた夢を戦争によって奪われた人たち
の話だった。
中盤まで収容所でも楽しくやってます。
みたいな軽いノリだったのに、段々重くなって来ての
ラストなのであまりにも酷くてついていけなかった。
好みだとは思うけど、戦争の悲惨さ
アメリカとロシアによって分断された悲劇を描くなら
もっとリアルな作りにしてほしかった。
序盤のアメリカ兵に倉庫に連れてかれて、
ボコボコにされるのかと思ったらダンスバトルを仕掛けられ
どう言う事?良い人なのか?と思ったら
足を折ろうとするとか、ちょっと意味が分からなかった。
言いたい事は分かるし伝わったけど、
監督の伝えたかった事と僕が期待して観たかった事との
解離があって感動と言うよりは唖然と言う感じでした。
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