「「だよな」な甘辛ミックスストーリー」スウィング・キッズ mikyoさんの映画レビュー(感想・評価)
「だよな」な甘辛ミックスストーリー
元は小さな劇場で演じられていたミュージカルらしい。映画化されるにあたってブラッシアップされたんだろうとは思うものの、その片鱗を見せるちょっとズッコケ要素も含んでいたりする。もうちょっと隙ない作りにしてほしいと思うか、このくらいがいいかは個人差があると思う。
舞台は朝鮮戦争時の北朝鮮や中国の捕虜収容所。馴染みがない場所なのだが、その辺の説明はあまり深くは掘らないので、韓国では教養としてよく知られた場所なのかもしれない。役者は北のアクセントで頑張っているらしいけど、それも分からなくて残念。
主演のD.O.は(坊主頭なりに)綺麗な顔のアップショットが何度も出てくるので、(坊主頭だが)EXOらしさはかなり残しており、見ながらこれは彼ありきの映画なのか、企画があって彼がマッチしたのかとても気になった。
多分大元のミュージカルが米映画のスウィングキッズにインスパイアされているのではないかと思うのだが、タップダンスメインなのにこのタイトルだったのが唯一納得できなかった。米映画はナチスドイツ時代のスウィングユーゲントからとってる名前なのだが、いい題名が思いつかなかったのか?50年代なんてロックンロールの宝庫なのに。
監督のインタビューでは、ジャクソン役のオーディションには力を入れたらしく、確かにジャレッド・グレイムズのタップダンズには皆を惹きつけグループをまとめる説得力があって素晴らしかった。
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