「思っていたのと違う」スウィング・キッズ リブレさんの映画レビュー(感想・評価)
思っていたのと違う
予告編やタイトルから『スウィングガールズ』のような、 師弟愛や友情を描きつつ素人集団が努力の末、最後に素晴らしい演技を披露するというストーリーだと勝手に思っていました。
そういう要素がないわけではなく、華麗にタップダンスする場面は華やかでテンションもあがります。しかしダンスシーンは長くは続かず、収容所の人種間の争いがメインで描かれ、カタルシスが得られない。そうこうしているうちに、ラストはまさかの展開に驚かされました。
この映画か描きたかったのは、人種やイデオロギーの違いによる戦争のバカバカしさであり悲惨さだと思います。
そもそも、『スウィングガールズ』的なものを求めて観たのが間違いでした。戦争映画で華麗なダンスシーンでカタルシスが得られるわけがなく。観終わってから気づきました。
自分は思っていた映画と違って面食らいましたが、最初から戦争映画として観たら面白い映画だと思います。
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