「良い線まで行っていた」黒い乙女A R41さんの映画レビュー(感想・評価)
良い線まで行っていた
解説を見てまさか、「黒い乙女Q」などというのもあったのかと驚いた。
この作品の基本的設定は非常に面白い。
ただ、脚本はもう少し練り込んでほしかったが、「Q」を見れば感想は変わるかもしれない。
さて、
呪い対呪い
しかしそれは不明確のまま
この微妙さの評価は難しいが、やはり「Q」が気になる。
この物語のミステリアスさのひとつが、「奴隷」
この事実をもう少し後で明かしてほしかった。
また、
冒頭 ナナの幼少期の出来事
「痛い」と言わないことから、すでにナナは何らかの呪いを受けていたと考える。
おそらく母が憑りつかれるように信じているあの「彫り物像」
「お多福様」同様かなり強力だ。
つまりナナはそもそも「彫り物像」の化身なのかもしれない。
物語は、最後にお多福様をやっつけたように見えるが、ホラー特有の終わりのない終わり方となるが、あの赤ちゃんが疑問となる。
ナナが化身だというのを、お多福様は見抜いたのだろう。
それに勝つにはやはりお多福様も化身となる必要がある。
それが最後に象徴として描かれている。
非常に巧妙に作られている作品だが、その他の表現に粗を感じてしまう。
この作品はショートにした方が良い。
余計なシーンをすべてカットして、冒頭 養子 そして家族の秘密 ラスト
極端に切ってしまい30分程度にすれば想像という魔法で面白くなるように思った。
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