「史実? 今現在は、この映画以上?」バンデラス ウクライナの英雄 jedaimasterさんの映画レビュー(感想・評価)
史実? 今現在は、この映画以上?
と思って見入ってしまいました。確かに映画です、作り物です。しかし何度かの侵略戦争を体験してきている同国の人たちによる作品です。バンデラスのようなローカルヒーローが大勢いることを祈ります。
親ロシア派を含むウクライナ東部の人たちの生活の様子もたぶんリアル。主人公バンデラスが生活していた大都会キーウの生活とドネツクの生活風景の落差にも身近さを感じました。その東部の各地域のロシアに傾倒する地元民の情報リテラシーの様子を覗くことができ、これには絶望し声を上げたくなります。テレビだけの情報ソースはあまりに偏向する証。現代日本にも当てはまることでしょう。
2022年のロシアによる侵略の理由が、対NATOそしてその背後にいるアメリカであることは疑いようがありません。どう解決できるのか?解答は分かりませんが、ゼレンスキー大統領周辺の友軍国によって補強されている最新の情報戦ツール 対 プーチン大統領のロシア帝国への一念。どちらも頑固。譲れない。いや、譲る譲らないと言う話の仕方で良いのか? 膨大な疑問符が沸き起こって渦巻き続けます。
そして恐るべきことは、この映画以上の殺戮が今日も繰り返されているかもしれないと言うこと。それを裏付けるレポートが日々入ってきます。真偽を疑いだせばきりがありませんが、複数外国メディアによる市民レポートは、信憑性が高いと思います。今朝入って来ていたキーウ近郊ブチャの惨劇は、Yahoo!ニュースのネタもとが産経・毎日新聞だけど、ロイターやAFPが伝えたものだったりとか。
レビューなどしてる場合ではないことはわかっていますが、せめて、今この映画を見終えて抱えている胸騒ぎが過去形になることを祈ります。