「見終わった後に不思議な余韻が残る」ジョナサン ふたつの顔の男 てけとさんの映画レビュー(感想・評価)
見終わった後に不思議な余韻が残る
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観客は常に昼の人格目線で夜の人格のジョンの事を知れるのは昼のジョナサンの見るビデオメッセージと第三者からの言葉がほとんど、お互いに顔を合わせる事はないが誰よりも近い関係の兄弟。この視点を絞った見せ方のお陰で、ジョナサンにより近い感覚で物語に入っていける。
私ジョンの感じけっこう好きだったので、彼の生活も見たかったwただこの知りたいけど知れないヤキモキ感とアイツ良い奴なんだろなって想像させるところも話の肝なんでしょう。
自分が認知出来ない自分がいる時間て恐怖もありつつ常に1人じゃない安心感もあるのかも。愛情や競争心や悩みだったり全ての感情に常に相手に居て欲しい気持ちと邪魔に思う気持ちの両側面が同居してしまう感じを体験できて不思議な気分になりました。
ビデオ越しのアンセルの演技が別人で演じ分けが上手いせいで二重人格の説得力が半端なかった。浮世離れした話なのにこの切替の見事さでありそうな事に思えてきてしまう。
全体通して無機質で地味で静かな印象の映画だけれど、この静かに物事が進んで行く感じが常に自分の知らない時間を抱えている主人公の世間から浮いている感じにに合っていて妙にしっくりきて良かったです。
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