「良くも悪くも…」見えない目撃者 DPZさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くも…
後出しというのもありますが中韓版と比べても日本版が一番良かったです。
■良かった点
吉岡里帆の熱演、これまでのドラマや映画もぱっとしなかったし可愛いだけの人となめてましたごめんなさい。スゴい良かったです。しかし、その熱演が悪い方向にも…
犯人の動機、その動機故の「はい、殺しまーす」感が怖い…中韓版は少しチープ&謎
犯人との命を掛けた読み合い、吉岡里帆の一手は最善では無いですがドンピシャはまったラストシーンには思わず「うほ!」と声が出ました。
中韓版より練られたストーリーや設定も良いです。それだけに残念な点も…
会社員をやらせれば無能な上司!父親をやらせれば駄目親父!今回もきっちり無能警察大倉!故に最高!
■悪い点
追いかけるシーンで歩く犯人、電車に乗ったのか知らないけど次の駅で先回りする犯人、客や駅員が誰もいない駅…知らないので何ともですが東京の駅でもそんな所あるの?など、でもこれらはこの映画良さから見たら些細なことです。最大にやっちまったのはラストのお宅訪問シーン!
お宅訪問?て思うかもですが殺人鬼が中にいるの解ってて「ごめんくださーい、○○君いますかー?お邪魔しまーす」くらいの勢いで入っていくのマジで(笑)
■個人的な拘り
吉岡里帆が警察学校首席卒業て設定は途中の推理やラストにも生きてるんだけど、だったら肉弾戦もちゃんとやってほしかったです。背負い投げくっそ下手くそだった(笑)中国版は元警察官であることを見てる側が解る近接戦闘の動きでした。吉岡里帆凄い良かっただけに日本版のアクション指導?それとも本人?も頑張ってほしかったです。
この映画面白いのに興業収入はあまり振るわなかったようで…他の人が主演だったら?と思ってしまいました。良く悪くも吉岡里帆だったのかなぁと