「怖かった...」見えない目撃者 ゆうかさんの映画レビュー(感想・評価)
怖かった...
ところどころ役者さんの名前と役名が混在してます。すみません。
色んなところに張り巡らされた伏線がうまいこと組み合わさって、ゾッとするような犯行動機が浮かび上がってくる。最後まで心臓バクバクで呼吸するのも大変なくらいで、思い出すだけでも手足が震えてくる。
もっと犯人走ってよっていう意見もあるけど、そうなるとどうしても犯人の必死さが出るから、きっと犯人の「無表情、余裕、機械的」っていう犯人のサイコ感をとことん追求したかったんだろうなと思って、そこは演出サイドの思惑なんだろうなと受け止めてる。
私は勘が物凄く鈍いのが分かってるから、特に推理しようとしないで見てたおかげで犯人になかなか気づかなかった(汗)
木村さんとなつめが車内で話してるシーンで、「警察の中で怪しい人って言ったら... まさか補導記録調べてた人!?」ってちょっと勘付いたくらい(笑) それまで何にも考えず見てたもので(笑)
「補導記録の管理は全部あいつに任せてる」っていう話が出てきてからはもう恐怖でしかなかった。不思議なもので、最初は補導記録調べてるシーンに全然不審感を抱かなかったのに、駐車場のシーンの日下部を見た瞬間からサイコパスにしか見えなくなった。
疑問だったのは警察官たちの行動かなー。ツッコミどころとしては、「木村さん犯人に近づきすぎたら危ないよー!」とか「吉野さん何で一人きりで行っちゃうの!正義とかいいから!」とか。それで結局あっさりと殺されるのがもったいない。警察と真犯人の攻防をもっとじっくり見せても良かったんじゃないのかなーと思う。
なつめの「助けたい」っていう思いが本当に凄いと思ったし、目が見えないなつめに「様子教えて」って言われて瞬時に的確に情報を伝える春馬くんの冷静さも凄いと思った。なつめの研ぎ澄まされた感覚と判断力。多くの人はこれ以上首を突っ込むのは危ないと思って諦めてしまうであろう「目撃」しただけの犯行を止めようとする一生懸命さ。なつめに心を動かされたし、諦めずに助けを求め続けたレイちゃんも凄いと思ったし。
とにかく一番の感想は「何でそんなに行けるの!?」っていう驚き。本当に色んな人に対して思った。自分がどの立場になったとしても絶対そんな勇気出ないなと思う。