「最後は決まった!吉岡里帆カッコいい」見えない目撃者 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
最後は決まった!吉岡里帆カッコいい
吉岡里帆が演じるなつめが失明してしまう事故のエピソードは、ちょっと強引さを感じた。でも、事件の発端となる出来事が起こってからは、どんどん引き込まれていく。
「目の見えない人は世界をどう見ているのか」という伊藤亜紗さんの本を読んでいたので、視覚障害者が、聴覚、嗅覚が研ぎ澄まされているだけでなく、掴まっている相手の腕の動きからでも心の揺れを感じ取る力があることを知識として持っていた。この作品では、どんなふうに視覚障害者の感覚を表現するんだろうと予告編を見た時から気になっていた。
なつめが感じる外界を映像と音を使って観客が自然とトレースできるようになっているし、パソコン、スマホを小道具にした場面が随所にあって、物語のいい味付けになっていた。
前半での小さな山場、中盤を過ぎたあたりで大きな山場、そして、なつめがトラウマが克服してクライマックスへ。クライマックスでは、見ている方の気を揉ませ、さんざんドキドキさせてお約束のフィニッシュ。
決まった。吉岡里帆カッコいい。
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