思い、思われ、ふり、ふられのレビュー・感想・評価
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若者の皆さん、もっと怒ってもいいと思います。
先日観たばかりの『アルプススタンドのはしの方』では、冒頭のシーンで〝しょうがない〟というテーマイメージが提起され、その後の青春群像と見事に絡めて描かれていました。
その直後にこの作品を観ると、今の時代において、おとな(親)たちの(生活や仕事のための)〝しょうがない〟がいかに子供たちにとって精神的な重しとして影響しているのか、が痛々しく伝わってきました。
もちろん、それが朱里や理央のように同世代の中で比較すると、大人びた人格を作ることもあるわけで、一概に否定的に捉えることはできませんが、だから〝しょうがない〟と受容するしかないという気持ちには、とてもなれませんでした。
極端にいうと、しょうがない、とか、仕方がない、と結論づけるということは、なんか違う、という違和感があったとしても無理やりに納得したことにする、ということでもあります。
高校生や中学生の時は、そういう何か違うはずだというモヤモヤをうまく言葉にできなくて、先生とか親との議論ではろくな反論もできず、本音とは裏腹に納得したフリをして飲み込むことが多かったという経験は、誰しもあると思います。
現実社会では、この映画の登場人物のような幸運な出会いによって、親の呪縛から解き放たれて、もっと大切なことに気がつくことができた、という若者は少ないと思います。
だから、若者はもっと怒ってもいいと思います。
親の事情を理解して、しょうがない、とあきらめることができる子が〝いい子〟だと思わせられていないか?
そういう意味では、この映画は穏やか過ぎると思います。
4人とも人間的に優し過ぎます。
もっと大人たちへの怒りをぶちまけてもいいのではないでしょうか。
純愛
福本莉子かわいい
まさにアオハル!!
高校生の恋愛って複雑
大号泣
透明感のある清々しい物語
公開初日に鑑賞。原作未読ですがアオハル恋愛映画を満喫しました。憧れや片思いや四者四様のさまざまな想いを上手く描いています。現実的で透明感のある清々しい物語です。
ヒロインの浜辺美波は当然輝いていてピッタリの役柄ですが福本莉子も負けず劣らずの存在感を示していました。彼女の今後の活躍に期待しています。
2020-141
青春恋愛映画の王道
切なすぎる映画。本年度ベスト級!
浜辺美波さんや北村匠海さんなど4人の高校生の青春ストーリー。
ぶっちゃけ4人の泥沼化しそうな恋愛ストーリーをメッチャ美しくも切ない物語に仕上げていて凄く良かった!
観賞前にあらすじを読んでしまったけど、これは前情報は一切遮断して観た方が良かったと後悔。
4人それぞれのキャラを明確に表してして、皆の行動や発言が少しずつ成長して行く感じが良い。
浜辺美波さんが演じる朱里が本作のポイントで切ないキャラNo.1
胸が締め付けされそうになる位に切ない。でも可愛いです(笑)
上映直後とラストのセリフがリンクしていて、最初と最後のセリフの受け取り方が違うのは本作の満足度が高かった証なのかもしれません。
ラストのヒゲタンの曲も感傷に浸れて良かったです( ´∀`)
考えさせられた映画
鳥肌が立つ、見たこともない演技力。
たった一瞬の演技なんですよ。でも、浜辺美波のこの演技には、鳥肌が立ちました。
喜びが一転、空虚に代わり、落胆と哀しさを抑えながら、彼女は必死に計算する。
皆が幸せになるために自分が何を言い、振る舞えば良いか。
笑顔の奥底で瞬時に計算し、会話を続ける彼女。
これを、目の力だけで演じ、観客にまちがいなく意味を伝えることができているのですよ。
鳥肌が立つほどに凄い演技力だと思い知らされました。
彼女の頭によぎったのは何か、彼女の生き方は何か。瞬時に観客に共有できる。
それが、浜辺美波の演技の力なのですね。
彼女の演技力なしでは成り立たない、すざまじく美しく、はかない恋の物語。
心の映画でした。
もはや神の領域に達した浜辺美波の演技を、思う存分、味わって、心を揺り動かされる2時間。素晴しかったです。
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