「異性に好きっていうことの意義と勇気」思い、思われ、ふり、ふられ 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
異性に好きっていうことの意義と勇気
青春っていいなぁって。高校生にしかできない恋愛ってのがあるとしたら、こんな恋愛なのかなと。こんな甘く夢みたいな高校生活皆無だったので、まさに夢物語としか思えない。
こんな友だち思いの友だちがいて、こんなに思いやりのある恋人が身近にいて、言葉にできて、気持ちをしっかり伝えあって、それも高校時代のど真ん中で通じ合う。
高校生って、こんなに大人だったっけ、と思う。自分の高校時代って、不器用で言葉にできず、すれ違いばかり。唯一好きといった子もいたけど、そのあとの言葉さえ続かず、何もできなかった。
この映画を制作した監督、スタッフのうち、誰がこんな夢のような高校生活を送ったのだろう。彼女、彼氏がいた高校生活があったというだけで私にとっては甘酸っぱい幸運な人たちだと思う。とはいえ、異性に好きって言うことって傷つくリスクを負うわけで、大人になったところで、ラクになるわけではないですね。そのリスクを背負う意義と勇気をもらえる映画です。
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