「オトナも泣いていいと思います」思い、思われ、ふり、ふられ ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)
オトナも泣いていいと思います
この作品も「君の膵臓をたべたい」同様、メディアミックスとやらでアニメ版も公開されるんだとか。キミスイ信者としてはこちらの実写版も評判いいようだし観ておかなきゃね、と劇場へ。
しかーし、上映シアター内は十代、二十代と思われる女子率めちゃめちゃ高し。オバサンにとって場違い感は否めず。(これは別にTV放送を待ってその時に観ればいいヤツだったかな)ってソワソワ。。
でも。観てよかったよ本当に。アオハル映画だけどそれだけじゃなくてメモしたくなるような言葉(台詞)がすごく多くて、(やらない言い訳を探してないでまずはやらなきゃ!カッコつけてる場合じゃないだろ!!)ってハッとさせられたしひたすら真っ直ぐな彼らの姿に眩しさと羨ましさを感じたけど見終わった後にモヤっとしたものやイヤな気持ちは微塵もなくただただ清々しさだけが残って気持ち良かった!
浜辺美波さん始め主役の4人はすっかりビジュアルが完成していて全てに未完成な高校生にはもう見えない(老けてるという意味ではなくすでに綺麗に仕上がっているということ)のがまぁアレだけど少女漫画原作だしそこにリアリティを求めなくて良いのかな。
つい最近「アバウトタイム」を見返したところだったので個人的にあのチョイスも嬉しかったなぁ。(「アバウトタイム」は公開時にはそんなに響かなかったけど今見るとすごく素敵な映画でした)
終盤は結構泣いちゃったけどオバサンだから恥ずかしくて誤魔化し気味に涙を拭いました。けど年齢性別関係なく泣いていいよね!
余談ですが赤楚衛ニさんて「勝手にふるえてろ」の渡辺大知さんとなんとなく似てません?
浜辺美波って、傑作キミスイ以来、色々な役柄に挑戦していますが、イマイチしっくりくる役柄がありませんでした。
本作は、彼女の持ち味が存分に発揮されていて、彼女のファンとしては満足できる作品でした。
本作、登場人物達の心情が掘り下げられていて、
恋愛ドラマというよりは人間ドラマに近い感じでした。
自分の気持ちは言葉に出さなければ、相手には通じない。という生きる指針も示唆されていて、なかなかの作品でした。オトナの方が分る作品だと思います。
では、また共感作で。
-以上-