劇場公開日 2020年8月14日

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「泣けなかった。」思い、思われ、ふり、ふられ N.Kentoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0泣けなかった。

2020年8月23日
iPhoneアプリから投稿

君膵から浜辺美波と北村匠海のタッグが好きになり
またこのダブル主演の作品ということと
タイトルが哲学的で気に入り
どんな作品だろうと楽しみに見に行きました。

家庭の事情や不器用さが絡み合い俯瞰して観ている身としては
上手くことが運ばなくてむず痒い。
きっとこの映画のエンド後もいろいろあるんだろうなという感じ。
コミックス原作のようで
端折られていると思うので原作がとても気になりました。

月川監督の作品の中の2人は
天真爛漫な浜辺美波に
北村匠海が振り回されるという構図がなんとも
たまらないのですが
この作品では浜辺美波は
天真爛漫さをもっているが
事情と不器用さに向き合っていく様と、
北村匠海が今作は自分をしっかりと持っていて
そのしっかりと立った上で人に言葉をかけ変えていく様が
作品・監督は違えど演じてきたキャラクターの
成長のように感じて(あくまでその作品のキャラクターなのですが)面白かった。

2人の演技は良いのですが由奈役の福本莉子さんの
演技もとてもよかった。
控えめな性格が段々と社交的に明るくなっていく様が
とても良く演じられていると思った。

セリフの言葉選びや表現・言い回しや
その演技に鳥肌が立ちました。
ただ感動はしませんでした。
三木監督の「ソラニン」はとても感動し
泣いた覚えがあるのですが、
この作品は泣けるような感動は誘ってくれませんでした。
演出がイマイチだったのかな。

Kent