「考えさせられたドキュメント」典座 TENZO ナベウーロンティーさんの映画レビュー(感想・評価)
考えさせられたドキュメント
典座は予告編を観て気になったので、鑑賞したが、考えさせられた。曹洞宗の広報映画の
ように見えて全く違う。曹洞宗の僧侶の二人の日常を追ったドキュメントに見えた。
曹洞宗の事もこの映画で分かったし、典座にはちゃんと役割がある事をチラシと映画、
映画に出演した青山老師の話で知る事もできた。信仰とは何か考えさせられた。しかし、この映画はもう一つのテーマがある。兄弟子の隆行の出身地福島。2011年3月11日東日本大震災によって寺院が崩壊されながらも寺院再建に苦悩する隆行の姿も印象に残った。隆行の
セリフでまだこの東日本大震災の復興は道遠しだと感じた。忘れてはならない。マイナス点はドキュメント、フィクションが曖昧である事、監督の観客へのテーマがはっきりしないのは減点。しかし、宗教ドキュメントでは観客が飽きるからフィクションの要素もいれる手も納得できるし、観て良かった。宗教は苦手だが、勉強になるし考えさせられるドキュメント。
コメントする