キーパー ある兵士の奇跡のレビュー・感想・評価
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2本立て2本目。ドイツ人捕虜が敵国イギリスで英雄に。 主人公の恋人...
2本立て2本目。ドイツ人捕虜が敵国イギリスで英雄に。
主人公の恋人は欧州のユッキーナ。このキャラがなかなか強烈、完全に主役を喰ってます。もはやこちらが主人公(笑)
そのため、主人公がいかにチームや大衆に受け入れられたのかという肝心な部分が薄くなり、大きな感動とまではいかなかった。
後、ちょっと狙い過ぎの脚色が…
主人公のトラウマ、息子の話と絡めたかったのでしょうが隠す必要ある?
ラストメッセージも、その後の夫婦の明るい未来を予感させるが…離婚してんじゃねーか!(笑)
まあまずまず楽しめたので良しとしよう。
憎しみを取り払おう
スポーツは人間の憎しみを取り払うことが出来るんだな・・と、感じられる作品でした。
映画なので感動的に仕上がっていますが、実際はかなり誹謗中傷が多かったと思います。
奥様とその家族は大変だったでしょうね。
盛り上がりと感動は、思っていたより少なめに感じましたが、心にじーんと来る作品でした。
戦争は終わっても。
マンチェスター・シティの熱狂的ファンと言えば、オアシスのギャラガー兄弟。特にノエル・ギャラガーの熱狂ぶりは有名です。よって劇中歌はノエル・ギャラガーw
英国のみならず、欧州各国の対独感情は、今も好ましくありません。ドイツ側も、対仏・英・露となるとキレてますもん。これサッカーの話です、主に。ゆえに、欧州選手権の盛り上がりは、ワールドカップの比じゃなかったりします。仕事仲間でも、EUROの間は口ききませんからねw
WWⅡの直後。チームにドイツ人を迎え入れたオーナーの非常識、と言うか先見性、と言うか博愛主義、というか打算。戦争は憎めども、人は憎まず、と言いたいところだけど、いや、分かっちゃいるけど、許せずに割り切れない想いを抱える人々。妻子を空襲で失ったスマイス軍曹。「俺に権限があれば...」。分かります、その気持ち。
サッカーを橋渡しにして恩讐を乗り越えて行く人々の物語なんですが、不思議とフツーで、それほど感動もせず、泣けず。マーガレット役のフレイア・メイヴァーの美しさばかりが印象に残る、ほんとにフツーの映画でした。
乗り越えて行くために必要なのは赦し。他人を赦し、自分を赦し。
こんな逞しさや寛容性は、今の日本には無いよねぇ。
って思いながら見てました。
さまざまな迫害に耐えたキーパー
第二次世界大戦でイギリス軍の捕虜になったドイツ兵士がサッカーでマンチェスターシティのゴールキーパーとして活躍する話。
結婚し子供も出来たが、試合中に大怪我したり、子供の不幸、ドイツ軍の兵士時代に罪のない少年の事件がトラウマになってる事など織り交ぜ、見応えあった。
逆境を乗り越えて掴んだ栄光
元ナチス兵ながらイギリスの国民的英雄となったサッカー選手の実話。起承転結がしっかりしていて展開も早く非常に分かり易い。
終盤はまさかの展開に驚いたが逆境を乗り越えていく姿に勇気付けられた。人生は前を向いて進むしかない事を教えてくれるヒューマンドラマ。
2020-216
simple
キレイに簡潔にまとまってた。
昔なら「文部省推薦」の文字がポスターなどに表記されるような作品ではないだろうか?
多分もっと色々あったと思う。
だけど、劇中の台詞にもあったけど「前に進まなきゃ」と。全部背負って、それでも進んでいかなきゃ。
凄い力強いメッセージだと思う。
脚本に沿ったカメラワークが秀逸で…役者の芝居にも寄り添うようで。その芝居を時に増幅し、時に的確に切り取ってくれてるようで嬉しい。
simple is best というか、非常に見易かった。
…色んな弊害や障害は彼の人生にはあったと思う。不遇というか迫害された時間は必ずあっただろうとは思う。だけどソレを印象づけるわけではなく、過ぎていったモノとして描いているかのようだった。
時間でしか癒せない傷もある。
そう粛々と語ってくれてるようでもあった。
「恨」という思想と真逆の世界。
世界は分かり合える事が出来る。
そんな希望を見せてくれる映画だった。
…こういう前例を経て「スポーツの力」とか盲信する輩とかがいるんだろうな。
たまたま上手くいった一例だからな。
その力がある事は否定しないけど、全てに当てはまるとかは暴論だからな。
あまりにキレイに簡潔にまとまり過ぎていたので、ひねくれ者の俺などは、毒の一つも吐きたくなる。
事実だからこそ
期待し過ぎたせいか、盛り上がりに欠ける作品。
と思ってしまったけど、事実に基づいた作品だからこそ、かなと。
ナチスドイツが犯したことで盛り上がりに欠けるとか思う方が間違っているのだから。
どういう経緯で捕虜からイギリス人が愛するスポーツの人気チームの一員になれたか。
収容所に出入りする食料品店の親父さん(笑)が豪快だったから、としか思えない。
やや唐突だったのは、一緒に来た娘…お互い一目惚れ?
遠目でも感じるものでもあったのか?早すぎるよ〜
それはさておき。
ユダヤ人や家族を失ったイギリス人にしてみれば、そう簡単には許せないだろうな、と。
いくら強いチーム作りのためといえども。
戦後まだ間もないあの時期に、ドイツ人をチーム入れるなら負けた方がいい、というくらいの憎しみは残っている気がするが。
それに勝るほどの力がサッカーにあったということか。
サッカー好きだし、サッカーのシーンは多かったけど、この作品でのサッカーの位置付けは思ったほど高くなかったと感じた。
やはり戦争の傷跡がテーマなのだと思う。
伏線を読み解けば、教養方面の奥深さに触れられる
伏線のまとめかたがすばらしい。こんなに見事だなぁと感心させられたのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を最初に観たときと同じぐらいか。そのとき脚本家は誰だ?と気になって憶えた名前がロバート・ゼメキス。以降、この名前に注目したが、すぐに注目しなくても目立つようになった。
本作では監督さん(マルクス・H・ローゼンミュラー)が脚本もこなされている。長くて憶えにくいが憶えておこう。
ネット上に監督さんへのインタビューがあった。いつまで視聴できるかわからないけどこちら。
TBSラジオ『荻上チキ・Session』10月23日(金)「Main Session」
特集【映画で考える戦争と和解】「元ドイツ兵がイギリスの国民的サッカー選手に!映画『キーパー ある兵士の奇跡』が描く戦争と和解とは?」
https://www.tbsradio.jp/530497
緻密で論理的な監督さんだと分かる。
上の番組では作品に対して学術的な視点で切り込んでいる。政治・社会学・歴史に哲学もからんで、難しい映画の印象をうけるけど、すんなり入っていける物語である。シーンはそれぞれ明瞭だし、ストーリーもシンプルである。ゴールキーパーという役目が分かりやすいことも幸いというか、一役買っている。物語的な娯楽度の高さと教養方面の奥深さ、両方備わっていることが作品の魅力を大いに高めている。
奥深いといえば、ひとつ。イエスとノーの言語のちがい。私には解けなかった伏線だ。これはラスト近く、海岸沿いだったか、夫婦が子供の喪失について語り合うシーンで重要な働きをした気がする。あそこには字幕では表せられないサスペンス的戦慄があったように思われる。ドイツ語と英語の両方に堪能になればわかるかもしれない。
と書いていて気付いた。伏線というのはただあるだけでなく、それを読み解けば、学術的なひろがりを感じ取れる誘導線にもなっている、ということが大切なんだと思う。
色々詰め込みすぎ?
実話を元にしてるため、グッとくる画面が多々。
結局戦争は何も生まず、被害者加害者というくくりにすることは出来ないのか、とも思ったり。
肝心の内容は、一言で言うと色々盛り込みすぎな感がした。戦争→捕虜生活→ヒロインとの出会いを経てサッカー選手になるまで→バッシング→スターになるまで→息子の死→乗り越えるだけど、バッシングからのサポーターに受け入れるまでの過程を省略しすぎでは?
奥さんが声を張り上げてるシーンを良かっただけど、あそこくらいだけだったような気がする。
サッカーを題材にした映画なのだから、そこにもうちょっと重点を置いて欲しかった。
国の罪をどこまで個人に背負わせるか。
これは奇跡といってしまえばそれまで。
しかし、そんなに簡単な言葉で片付けても良いのだろうか。
自国が戦争をした時
自国が戦争で非人道的な罪を犯した時
国民として、兵士としてその罪に関わったという変えようのない過去を背負う個人に
国の罪を、どこまで背負わせるのか。
そもそも背負わせるべきなのか。
個人を憎むことで、何か変わるのだろうか。
この哲学的な問いに、正しい答えがあるかと言われると難しい。
しかし、個人を個人として認めた時、向き合えた時、
その時の、その状況での答えが見えてくるのかもしれないと感じる映画。
何を見せたいのか?
良い話なんだろうなという感じで
見てしまったのです
実際にあった話らしいのですが
サッカーのシーンは凄さは感じられず
人間ドラマとすると感情移入がしづらく
何を主軸なのか? という気分でした
サッカーに振るならもっとサッカーシーンを
見せて凄さを出した方が良いし
夫婦や子供との関係を出したいなら
カッコよくないサッカーシーンを減らしても
増やすべきだと思う
人に勧めるか?という感じならば
サッカー好きで映画好きなら?
っという感じで 30%くらいの人に
進めるかも?
憎むほうが、簡単だから
罪を憎んで、人を憎まずといいますが、難しいですよね。憎むほうが、簡単だから。
予告で泣いちゃいましたよ。ヒトがヒトを赦すなんて。だって「アイヒマン ショー」なんて、国を挙げて、よその国で人さらいしてまで、ナチ狩りする話でしたよ。それを醒めた目で見る「ハンナ アーレント」も、ありましたけど。
予告からの想像と、ちょっと違いました。わりとパーソナルなお話。もっとソーシャルな映画と思っていたのですが、それはさておき、過去は消せないし、癒すこともできない。それでも進むしかない。それを気づかせてくれた奥さんも、素敵でした。
映画としては、盛り上がりに欠けるかも。戦争の悲惨さを伝えるエピソードと、サッカーのシーンが、必ずしもリンクしていないように見えるので。それでも、主人公を完全なヒーローにしないスタイルに、好感がもてます。超人的なキーパーであっても、記者に追求されたら、しどろもどろな姿に、人らしさを感じました。ま、とにかく、前に進まなきゃね。朽ち果てたくないのなら。
「42」
自分以外、全員アウェイ状態のスポーツが、どれ程苛酷なのかを描いた力作。覚悟をきめてから、観てね。
敵国戦争捕虜が英国でつかんだ栄光と罪
敵国戦争捕虜として、デビッドクロス扮するバートトラウトマンはイギリスの収容所生活の折、タバコ欲しさにサッカーのゴールキーパーのゲームをしていたら監督の目に止まりチームのキーパーとして迎えられた。
しかし、監督の家でもチームメンバーからも冷たい目で見られ虐げられたが、徐々にキーパーとしての実力が認められる様になった。
実話に基づく話で、主役の偉業の素晴らしさもあったが、戦争時の罪の意識にさいなまれたり落ち込んだ時に常にフレイアメーバー扮するマーガレットに支えられ、励まされるシーンにホッとしながらフレイアメーバーの魅力にハマっていった。
イギリス人の全てを捨ててドイツ兵捕虜に捧げる勇気や率先して突っ込んでいく根性に惚れ惚れしたね。併せてマーガレットの父親役のジョンヘンショウも気持ちが入って好演だった。ショッキングな顛末もあったが、推薦出来る映画だったよ。
スポーツが救った奇跡の物語
いくら有能な選手とはいえ、戦争直後の試合に、敵国選手を起用した監督の勇断が、こんな奇跡の物語に繋がったんではないかと思いました😊
あらためて、スポーツの力って、すごいな~と思いました🙆
願わくば、日中、日韓も、スポーツを通じて、友好関係になってほしいものです💦
激動の人生とはこのこと。
すごい話だったー。人にはそれぞれStoryがあるけれども、この人はまさに激動の人生、凄い人生だとしか言えない!
戦争での心の傷は凄まじいものだと聞いたことがある。そのへんをリアルに演じられていたと思う!
彼もすごいのだがナチスドイツ人と結婚したイギリス人のマーガレットはホントにすごい決意を持って結婚したんだろうなぁと思う。
イギリスはドイツ軍からの空襲で街をむちゃくちゃにされたそうで戦争は終わってたとはいえそんな敵国の捕虜と結婚するのはなかなかできることではないですね。彼らの子供が事故で亡くなった場面はかなりショッキング。彼は過去の自分の行いの天罰が下りたのだと嘆いたが、妻はそれを叱責。過去は過去、子供の人生なのだから天罰などではなかったはず。全体的にはいいシーンも悲しいシーンもある、心に残る映画となりました。人生ってドラマですね。大切に生きよう。
バード役のデビッドクロス、ケイト・ウィンスレット主演の愛を読むひとに出てました。おぼこい少年だったのに、大人になったなぁ。( ◜◡◝ )
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