劇場公開日 2019年6月29日

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「ヴァンダナ・シヴァは食料をコントロールしたければ、種をコントロールせよと。」シード 生命の糧 Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ヴァンダナ・シヴァは食料をコントロールしたければ、種をコントロールせよと。

2023年1月5日
PCから投稿

シンジェンタ、ベアー(Bayer)、アメリカの多国籍のバイオ化学メーカー、モンサント(現在バイエル)などの世界のたねのマーケットの2/3をコントロールしているんだね。モノポリだね。これらが、人間の生命、生態系などを変えていくんだね。

世界中の人々が、私たちの未来にとって種子が重要であることに気づいている。メキシコのオハカではとうもろこしが始まり、南北アメリカに広がっていったんだね。とうもろこしは4700年かけてアメリカの国境まで渡ってきた。どこでも生育しやすいから、どこの大陸でもあるんだね。プエブロの先住民ヘナさんがとうもろこし畑の中にいるが、このとうもろこしは明らかにNON GMOだ。アリゾナのホピ先住民の人の父親が、never, never, let go of the corn だって。とうもろこしがいかに大切かわかる。プエブロ先住民のお父さんが亡くなる前に、たくさんの種を握らせて、『これは命」だと。キンワ・アマラ、インカの失った穀物だと。私の食べている穀物だ。
Tyrone Hayes 教授が『何が正しいか言え」と。教育現場にいて、倫理観をもって、事実を言いなさいということだと思う。私はアイダホ州のシンジェンタにいったことがある。バイオ化学メーカーに興味があったから。厳重に鎖で囲われてるビル。何もないところに大きく立つビル。この中で何をしているのか不思議に思った。

ドキュメンタリーではモンサント反対行進の抗議活動には、 50 か国以上の大都市で何百万人もの人々が種子をバイオ科学メーカーがコントロールすることに反対した。米国のある州で遺伝子組み換え食品にラベルを付ける投票イニシアチブが提案されているが、現在可決されて、特別な緑?のマークが付けられた。しかし、最近はこの表示が不透明になっている。これは、最近の情報だが、(最近じゃないかも)数多くの食品にNON-GMO(遺伝子組み換えじゃない)やORGANIC (有機栽培)がつけられるようになった。でも、遺伝子組み換え食品のラベルが不透明化された。
1998年の事件でキャノラ農家のパーシーさんがモンサントに訴えられた。なぜかというと、隣のGMO農家のキャノラがパーシーさんのキヤノラに飛んで、パーシーさんがGMOキャノラの特許を盗んだと。(映画:Percy vs. Goliath)馬鹿らしいが裁判になった。

日本では、安倍首相の時、種子法の廃止されたが、日本の優良種子を守ることができなくなったので心配している。日本の種子バンクは英語のドキュメンタリーでは紹介されたのを見たことがないが、種子法を廃止によっての対策は?私の気になるのは企業による遺伝子組換え(GMO)種子やF1種子(ハイブリッド種)などがより土地を変え種子がコントロールされ流通することになることだ。問題意識がないとなんでも受け入れることができ、疑問視している人間が馬鹿に思えるかもしれないが食の安全性から考えると重要なことだ。

ヘンリーキッシンジャーが国をコントロールしたければ、オイルをコントロールせよ。人民をコントロールしたければ、食料をコントロールせよと。
ヴァンダナ・シヴァは食料をコントロールしたければ、種をコントロールせよと。

種子バンク(ケアリー・ファウラーさんが永久凍土層に開拓したSvalbard Global Seed Vault と言う名の各国各地から多種の種子を保存する)コミュニティ ガーデン、そして新世代の情熱的な若い農業従事者が、持続可能で主権のある種子を保存して、拡大するようになっている。

Socialjustice