「手紙で繋ぐ時間と心。」ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形 林檎さんの映画レビュー(感想・評価)
手紙で繋ぐ時間と心。
クリックして本文を読む
アニメ13話、スペシャル、と続いての鑑賞。原作は読んでません。
手紙の代筆サービス、自動手記人形、ドールと呼ばれる職業に元少女兵のヴァイオレット・エヴァーガーデンが就く。上官が別れ際に言った「愛してる」を理解するために・・・。
とまぁ、内容は見てもらうとして、とにかくいいです。群像劇で、もちろん主人公はヴァイオレットなのですが、ヴァイオレットの関わる人達が手紙を代筆してもらうことで織りなす心の模様がこの作品、物語を彩ります。
京アニらしさ、絵の美しさ、そういう彩りもまた見ていてうっとりするほど。ヴァイオレットというキャラクターが美しくキャラデザインそのものもあるとは思うのですが、今作の世界観、そこに登場する風景、小物、全てが、手紙のやり取りを通して心が通じ合うというこの作品そのもののもつ根底的な祈りというか、想いというか、それを伝えるためにあるんじゃないかなと感じます。
なんだか大袈裟になってしまったけど、
とっても良かった
ってことなんです。
伝えられない想い、伝わらないだろうと諦めてしまった想い、その想いを丁寧に紡いで、繋げる、このことが一番心に残る要因になったと思います。
好きなシーン
・手紙を書いてくれたヴァイオレットに絶対にお金を払うからと言うけど、それを断る。ヴァイオレットが「なぜだかわからないけど受け取りたくない」と言うシーン。ヴァイオレットの成長が垣間見える瞬間。
・草むらから隠れて手紙を読む様子を見ている。堪らなく泣いてしまうシーン。
・
コメントする