劇場公開日 2020年12月4日

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燃ゆる女の肖像のレビュー・感想・評価

全169件中、121~140件目を表示

4.0オルフェが振り返らなかった先に光はあったか

2020年12月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

幸せ

過去の思い出とどう付き合っていくか。
2人の選択は、繊細かつ清々しい強さに満ちていたと思う。
観終わったあとの余韻が長く心地良い。
悲しい話と言えばそうかもしれないけど、個人的にはむしろポジティブな生命力を感じる幸せな映画だった。

あとたぶんこの映画でポップコーンを食べるのは至難の業です。

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タランティン・クエンティーノ

3.5音で感動させられました。

2020年12月14日
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モン吉

4.5コロナの2020年にこんないい作品に出会えるとは

2020年12月14日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

  最初この映画を知ったのは予告編だった。鬼滅だったか、何の映画かは忘れたが、どこか強い磁力をこの作品に感じた。何がと言われても具体的にこれっ!というわけではない。正直言って現代でない、時代。それもフランス。これまでだったら見ることはなかったが、見事に心臓を鷲掴みされた。
  映画音楽はなく、彼女たちの感情の起伏をその場に居合わせて吸い取ったような感じというか。火が燃えるパチパチという音、ドレスが擦れる音。とにかく目撃者として、この映画を体感した、そんな印象だ。コロナ禍の2020年。あと何本か見るつもりだが、この映画に巡り会えたことに感謝したい。

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まさ

4.0尊くて美しい

2020年12月13日
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鑑賞方法:映画館

ゆっくりとした独特の会話の間と静寂。思っていたよりも相当に繊細で控えめな表現だった。
横顔、デコルテ、視線、その寄せ付けない様な美しさと微かな心の触れ合いは、最後の抱擁の為に用意されていた。
内側に秘める熱を抑えた抱擁。このシーンに凝縮された想いは尊くて大切に思える。

静寂の中にフワーッと流れ出す民族音楽的なコーラス曲もたまらない気持ちなる。そっと深いところに入り込んで、気持ちを掻き乱すのだ。

どこかで繋がっているという想いは、美しくて永遠だった。

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パプリカ

4.0激情をこれでもかと見せるラストに涙が溢れた

2020年12月13日
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鑑賞方法:映画館

舞台は18世紀のフランス。男尊女卑の時代ゆえか同じ画家である父の名前で絵を描き、女性のみに絵を教える女性画家・マリアンヌ。彼女の回想というかたちで物語がスタートした。

孤島の屋敷で暮らす貴族の娘・エロイーズの肖像画を依頼されたマリアンヌ。当時の富裕層にとって肖像画は見合い写真のようなものだったのですね。

見知らぬ相手との結婚に不安を抱くエロイーズには肖像画を描かれることに抵抗があったのだろうが、マリアンヌに心を許しモデルとなった。

美しい島で二人が過ごす濃密な時間。邪魔するものは何もなかった。苦手なジャンルだと危惧していたが心配は無用だった。二人の恋が十分腑に落ちた。強い説得力があった。

それにしてもこのラストシーンはいったい。

マリアンヌが知ることのないエロイーズの激情を我々にこれでもかと見せるアップの長回し。激しく感動した。涙が噴き出した。語られなかった別れてからの時間が頭の中を駆け巡った。

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エロくそチキン

4.0『情感』を堪能。

2020年12月13日
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自己を大きく制限された女性たち。

使われる言葉は最小限に抑えられ、交わされる視線や息遣い、表情で描かれる切ないラブストーリー。

主人公にあれだけ瞳が印象的な女優さんを選んだのは、その視線・視点の変化が雄弁に語ることの象徴の意味もあったのだろう。

人物に限らず、あらゆるカットに様々な想いが込められているのが分かる。
もちろんその意味や意図やメッセージのすべてを私が受け取れている訳ではないのだろうが、その『情感』をたっぷりと味わった。

フランス映画は苦手だったが、ここで描かれた物語の歴史的背景や文化などを知らなくても十分堪能できる。

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キレンジャー

5.0振り返ってよ

2020年12月13日
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Rie

4.0静かで荘厳な作品だった。 BGMを殆ど使用しておらず、波や風の音、...

2020年12月12日
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鑑賞方法:映画館

静かで荘厳な作品だった。

BGMを殆ど使用しておらず、波や風の音、絵筆とキャンバスの擦れる音や燃えさかる炎の音などダイレクトに届いてくる。何より2人が交わす息遣いが非常に官能的に伝わった。

音楽の助けを借りずとも、繊細な心情の変化を巧みに表現した演出に凄みと覚悟を感じる。

使われた数少ない音楽〝島の祭りで披露された島民の歌〟が実に叙情的で、これが流れるラストシーンに心を奪われた。

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葵蘭シネマ

3.0

2020年12月12日
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鑑賞方法:映画館

何と言ってもビバルディの四季の夏
この燃える様に盛り上がる音楽がこの物語の主題
寒いのかそれ程寒くないのか・・・・分からない島でのお話
そこに限定している点が二人と召使を加えた三人の関係を盛り上げる
美しい映画、夏以外はあまりにも静かで眠気を誘う場面も
結局両想い?片思い?

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シネパラ

3.0芸術的な映画が綴る儚き日々と愛の行方、眠気を取ってから観るべき

2020年12月11日
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悲しい

難しい

芸術的なアプローチから作られた切なく儚いいつかの日々。長く暗いトンネルを抜けると眩しく美しいラストにたどり着くこの作品に、過程を耐えられなかった私にはあまり良く映らなかった。
とことん突き詰められた、アーティスティックなテンポ。焚き火の木々が割れる音、波のさざなみがBGMとなり、淡々と日々を綴っていく。そのなかで芽生える二人の感情は、長いトンネルのように続き、行く先が分からない。平穏でありながら、新しい発見と感情が芽生える過程は確かに美しい。そこを迎合出来なかった私には、ラストまで息苦しかった。眠気もあったかもしれないが、なかなか好感を持てはしなかった。
変わらない日々を感情のみで描くため、ロケーションがあまり変わらないことが意味を成してゆく。優しく進む日々と変化に、屈託を覚えたことが大きい。難しさが際立っていた。

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たいよーさん。

5.0女3人の温かな火

2020年12月11日
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とても良かったので星5つです!今年ベスト級。
女性2人の関係性が主題だと思ったのですが、もちろんそれはありつつ、使用人ソフィも混じった3人の描写がとても素晴らしかった!中盤、3人が対等に(完全に対等かはわかりませんが私には友人同士のように思えた)暮らし、料理を作り合い、ムキになってゲームをし、手を差し伸べ合い、歌い踊る描写は本当に輝かしい日々で泣けてしまいました。どうかこの先も共に幸せに生きて欲しかったけれど、短くとも輝かしい日々に灯した火は彼女たちのその後の人生を温めたでしょう。

予告編からは勝手に重たく辛い物語という印象を受け取っていたのですが、予想を裏切り軽やかで暖かく、その中で生きる女性たちの切実さを描いた物語でした。とてもおすすめです。もう一回観に行きたい。

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しゃんしゃん

4.5女性視点の女性たち

2020年12月11日
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予告では寝そうな映画と思った。実際、始まりはうつらうつらだったが…出演している女性の表情、仕草、肌の質感までもが全て美しく撮れていて目が離せなくなる。また、(絶妙ではなく)微妙なアングルで彼女たちを捉え、それがハッとするほど美しい。演出、セリフ、間のどれもが、彼女たちを引き立たせる、息遣いさえ美しい。この監督、さすがです!音楽というか音による演出が殆どないので、映像の良し悪しがこの映画の全てを決めています。

最後にオペラか音楽会で彼女を見かけるシーンがあるが、絵かきの女性が”彼女は私を観なかった”と言ったが、観ていないのは絵かきの女性の方だろう。

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Oyster Boy

5.0恋の先に

2020年12月10日
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近くの映画館でかかってないので、舞浜までやって来た。夜の上映なので、帰りはちょうどランドから流れてきた人で、駅は混んでた。若者は、どんな状況でも、遊びたいんだね。君たちは感染しても軽いんだろうなー。うらやましいっす。中高年は本当に注意します!

危険を犯してまで観に来たよ。良かったよ。満足した。いい時間をありがとう!

まず、海がすごい。色といい波といい、世間から切り離された感がある。次に音。波の音、雨の音、暖炉の薪が爆ぜる音、木炭の音、筆の音、落ち葉を踏みしめる音。人が動いて出るものや自然のものなど、これがすごくいい。音楽つけなくても、充分にドラマティック。で、ここぞとばかりに、夜の焚き火を囲んで、不協和音から始まるアカペラコーラス。背筋がゾワっとした。さらにヴィヴァルディ「四季」の夏! 主人公たちは若く、まさに人生においても夏の時期。くー、洒落てる!監督、あなたのシモベにしてください!

最後のシーンのコンサートで演奏された「夏」、音が重くなくてはじけた感じがする。どこの楽団が演奏したのか、クレジットで確認したかったけど、字が小さくて読めなかった。帰ってから調べたら、エイドリアン・チャンドラーというイギリス出身のバイオリニストで、古楽器のアンサンブルグループで活動してるそうだ。音源が欲しくなってきた。

妻を振り返ってしまったオルフェに対する考察。「ヤング・アンド・シンプル」なソフィー。人間の感情を理由とするエロイーズ。マリアンヌは表現者の観点から見る。この時、エロイーズは、芸術家の性を知ったのかもしれない。それでソフィーを描かせようとしたのでは。男性が描けない、思いつきもしない題材、女性ならではの視点。見事なアシストだと思う。

見つめて見つめて、見られて見られて、いつの間にか落ちた恋。お互いに好きだけど、恋だけではどうにもならない。別々に歩むしかない。でも、恋の先に何かがあるかもしれない。時間が経っても、会わずとも、心の深いところに居続ける想い。ソウルメイトだ。そんな人に出会えるって、世の中にそうない。

本筋と関係ないことが気になるタチなので、つい書いてしまう。キャンバスって海水で濡れたらマズいんじゃないの? 真水で洗ったのだろうか。あと、意外に絵の具はちびちび使うのね。やっぱり高価なのか? 風が強い日用の薄いスカーフ、ねじって頭に絡める、あの方法が知りたい。カードゲームのルールはどんなんだ。…わからなくてもいいことだけど(笑)

静かできれいな、美術館のような作品だった。自分はとても好き。

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ぷにゃぷにゃ

4.0タイトルなし

2020年12月10日
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前半は寝そうになったけど、後半は引き込まれて、最後は切なく終わった。

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blue

4.5女という性の本質

2020年12月10日
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しずる

4.0美しい

2020年12月10日
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美しく官能的な画作りで、画面のみならず最小限しか使われていない音楽も印象的。
ただ、それ以上のものは感じなかった。
3人の女たちの、束の間のパラダイスみたいな時間はとても心地良かったけれど。

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ぱんちょ

3.5油絵

2020年12月9日
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U-3153

3.5よい百合

2020年12月9日
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牽制しあう前半は眠かったが、イチャイチャし始めた後半はいい。

セリフの表面を追うのではなく、視線や表情から意味を読み取る。
時に怒り、時に喜び、時にエロく、時に耐える。
そんな演技と演出が、じわじわと観る者に沁みてくる、良質な恋愛映画でした。
百合ですけど、深い。

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コージィ日本犬

3.5最初のキスにビックリ!

2020年12月8日
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素晴らしい肖像画ですね。
途中の歌にビックリ
28ページ?
ラストもよくわからなかったです。

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かん

4.0写真もない時代に肖像を描くということ

2020年12月8日
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マスゾー
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