劇場公開日 2020年12月4日

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「退屈な美」燃ゆる女の肖像 かとしさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0退屈な美

2020年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

評判良いみたいなので見てみたが、ただの退屈な作品だった。

画はきれいなのだが、ただきれいなだけ。
例えば、きれいな風景写真を見ているような感じ。
ただきれいなだけで印象に残らない。
配色もありきたりなもの。
茶とエンジを組み合わせればオシャレな感じになるよねーみたいな。
インテリア・ショップのカタログ見てるみたい。

そこには作家の意匠や主張や創作の飛躍がない。
例えば、フランシス・ベーコンの画のオレンジを見たとき、そこにあるのはただのオレンジなのだが、とてつもない美と痛打するような印象と作家の研ぎ澄まされた感性を体験する。
そうした驚きにこそ芸術を体験することの喜びがある。
この作品には、そうした驚きがない。

かとし