バクラウ 地図から消された村のレビュー・感想・評価
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ドローンUFO
村人たちの生活する様子をスローなテンポで描く中、何も起こらないが起こりそうな雰囲気を醸し出す不穏感、既に邪悪な何かは蠢いている危うさ。
アイツら特に女性陣に腹が立ってイライラと不快感が、気分爽快にブッ飛ばすフル○ン爺さんが最高で怒涛の勧善懲悪な展開に気分爽快、スッキリと清々しくテンションも上がる!
誰が主役な訳でもなくそれぞれが魅力的なキャラ設定で、何気ない会話から皆が楽しく自由に過ごすバクラウの人々、クソ野郎側の理不尽な会話からの行動、唐突に暴力描写の発動、個人的にS・クレイグ・ザラーの作品を想起させられる展開があるようで。
アイツらは何者だったのか、村を襲い殺戮に至る理由などは不問のままに、観る側にお任せ的な着地で終わった方が、伏線回収とオチに至る展開がイマイチ単調に思えたり、地図から消された村って重要でもない副題に感じられたり。
ジョン・カーペンターの音楽が本作の全体的なLOOKに違和感も感じたのも束の間、逆にジワジワと効いてくる感覚が素晴らしい。
カルトの様でカルトでない?
「ザ・ハント」と「マーダーライドショー3」を見逃していたらおすすめ!
非現実はどこかの現実
テンポが遅く説明不足
B級SFと勘違いして観にいったら西部劇だった。
まだまだこんな映画があるのね、と思いました。『ブルータルジャスティス』同様、まったく何の映画か分からず観に行って返り血を浴びる、みたいな。
地図から消された町とか言うのでてっきりUFOが出てくるB級トンデモ映画のつもりがやっと出たと思ったら直ぐにドローンとか言ってるし、じゃあなんだよと思ってるとまさかの西部劇じゃんこれ、って感じ。正確に言うと、現代ブラジルの山奥の村を舞台に、殲滅部隊VS村民自衛隊の活劇になる。土俗的なものと現代的なものが混ざりあってるのでポカーンとしてしまうが、とにかく村の佇まいがもう西部劇だし宿場町風。
インドネシアの『殺人者マルリナ』の時も思ったけど、各国のディープな村にスマホが出るだけで異様なんだけど、なんとなくその国のフォークテイル風味と西部劇的要素が加わるといろんなものができるのね、と豊かな気持ちになった。
某大国映画に負けてない。
ただの殺戮映画と思ったけど
迷子映画
半端ないカタルシス!!!!
基本は西部劇
非常に面白かった。2019年のカンヌ国際映画祭審査員賞をラ・ジリ監督の「レ・ミゼラブル」と分け合い、グランプリ作品はセネガルを舞台にしたマティ・ディオプ監督の「Atlantique」だったのだが、いずれも白人や金持ちが、有色人種の集団にしっぺ返しを食らうという物語は同じ。グロバリーゼーションが進む世界の中で、抵抗する人たちがいるという寓意が根底にあるのだろう。カンヌではその傾向が喜ばれるということかな。この傾向は、「万引き家族」、「パラサイト~半地下の家族」、「わたしはダニエル・ブレイク」と行った格差社会を描くパルムドールをとった一連の作品群とは少し離れた、もう一つの機軸なんだろうね。三作とも監督の独特の感覚が映画に活きている。この映画もブラジルの辺境にあるバクラウ村の「僻地感」を冒頭で丹念に描いているのがいい。やがて白人市場主義者が村を襲い始めるわけだが、単なる閉鎖的で牧歌的だと思っていた村の人々たちの報復の胆力が素晴らしい。バクラウ歴史博物館が殺戮の場の一つとなるわけなのだけれど、ここで村の歴史が描かれているのがいい。基本は西部劇で、ゴーストタウンに敵が潜むサスペンスが通底している。
想像を超えた創造性に辟易しましたが─
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