バクラウ 地図から消された村のレビュー・感想・評価
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ドローンUFO
村人たちの生活する様子をスローなテンポで描く中、何も起こらないが起こりそうな雰囲気を醸し出す不穏感、既に邪悪な何かは蠢いている危うさ。
アイツら特に女性陣に腹が立ってイライラと不快感が、気分爽快にブッ飛ばすフル○ン爺さんが最高で怒涛の勧善懲悪な展開に気分爽快、スッキリと清々しくテンションも上がる!
誰が主役な訳でもなくそれぞれが魅力的なキャラ設定で、何気ない会話から皆が楽しく自由に過ごすバクラウの人々、クソ野郎側の理不尽な会話からの行動、唐突に暴力描写の発動、個人的にS・クレイグ・ザラーの作品を想起させられる展開があるようで。
アイツらは何者だったのか、村を襲い殺戮に至る理由などは不問のままに、観る側にお任せ的な着地で終わった方が、伏線回収とオチに至る展開がイマイチ単調に思えたり、地図から消された村って重要でもない副題に感じられたり。
ジョン・カーペンターの音楽が本作の全体的なLOOKに違和感も感じたのも束の間、逆にジワジワと効いてくる感覚が素晴らしい。
カルトの様でカルトでない?
最近よくブラジルの映画を観る。これもコロナの影響でハリウッド映画の配給が滞っている影響だろうか。
で、今作品。前半はなんかよくわからん、なにが言いたいのだろうかと、UFOも出現したりとか。あまり芳しくない様な内容であったが、ラスト30分の緊張感はなかなかであった。まぁ、メッセージ的なものは皆無であるが、南米らしい、ややカルト臭漂う雰囲気は悪くなかったかな。
村人のつながり
見えない恐怖が次々と村人を襲い
その相手に立ち向かう
彼らには人々のつながりがある
どんなに まずしくても
ともに泣いて笑う仲間がいる
日本人が失ったものが
ここにはあった
多分 孤独死は皆無の村だ
「ザ・ハント」と「マーダーライドショー3」を見逃していたらおすすめ!
この映画の中のほんとうにほんとうに悪い奴って誰なんだろう?っていう倫理観で悩みながら観るより、何が起きてるんだろう?と、とりあえず観察をしていくという姿勢が良いかと思います。『七人の侍』の転生版じゃないかなって思いました。教訓: 賢者は歴史から学び、愚者は体験をもって学ぶ。
非現実はどこかの現実
日本育ちで一人で出歩いても危険な感じがしない国しか訪れたことがない私にとっては非現実の映画の物語でしかないが、全てではなくてもこれがどこかの現実にあるのだろう。
人間はここまで欲のために狂えるのかと恐ろしくもある。
また、大事なもののため人間は更なる狂気をもたらせられるものだと考えさせられた。
テンポが遅く説明不足
手短に言うと市長がハンターを雇って村を全滅させる物語なのだがこの村との関わりが説明不足
公約を裏切ったそれだけでじゃないだろうしこんな村の票が取れなくたって落選する事は無いと思うが雇った連中もプロ集団では無く仲間割れするような結束のない寄せ集めで個々がどんな人物か不明 終盤の30分以降が見せ場でようやく背景が理解した全体的に話の流れが悪い
B級SFと勘違いして観にいったら西部劇だった。
まだまだこんな映画があるのね、と思いました。『ブルータルジャスティス』同様、まったく何の映画か分からず観に行って返り血を浴びる、みたいな。
地図から消された町とか言うのでてっきりUFOが出てくるB級トンデモ映画のつもりがやっと出たと思ったら直ぐにドローンとか言ってるし、じゃあなんだよと思ってるとまさかの西部劇じゃんこれ、って感じ。正確に言うと、現代ブラジルの山奥の村を舞台に、殲滅部隊VS村民自衛隊の活劇になる。土俗的なものと現代的なものが混ざりあってるのでポカーンとしてしまうが、とにかく村の佇まいがもう西部劇だし宿場町風。
インドネシアの『殺人者マルリナ』の時も思ったけど、各国のディープな村にスマホが出るだけで異様なんだけど、なんとなくその国のフォークテイル風味と西部劇的要素が加わるといろんなものができるのね、と豊かな気持ちになった。
某大国映画に負けてない。
超常現象とか宇宙人襲来のSF?あるいは某大国がらみの陰謀?かと思いきや市長選挙とは。まあ観てるうちにだんだんそうじゃないかって解ってきましたが。
しかし、市長選挙で某大国の陰謀並みの殺戮戦とはブラジル映画恐るべし! 内容もいいけど久しぶりに銃撃戦堪能。日本じゃこういう映画作るのは難しいのかなあ。
ただの殺戮映画と思ったけど
政治家が選挙の票集めに賄賂を贈ったりする事は日本でもよくある事。しかし、地元住民が言う事を聞かないから殺戮してしまう事は日本では考えられない。反社会的国家などでは今でもこういう非常識な出来事が日常なのだろうか?それと、R15指定となっているが、これはR18にすべきではないのだろうか?
迷子映画
「この映画はどこへ行くのか〜」と思うことはあるが、そもそもどこから来たのかも分からないのに、さらにどこへ行くのかも分からない、良い意味で迷子になる映画。
前半で思わせぶりに振られる伏線らしきもので回収されるのはごく僅か。「なんやったんや〜」と思いながらただ振り回されるのが正しい鑑賞態度なのかな…ww
半端ないカタルシス!!!!
前半は眠かったが後半のラストに向けての指数関数的なアゲがやばすぎる!地獄的アゲアゲ!!
これの怖いのは日本は金持ち側だというところ。世界基準でみれば富裕層の部類。(いわゆる)途上国の人々の生命を食い物にしてる。大量生産して大量消費、大量廃棄してる。
資本主義だからって経済成長ばかり追いかけて調子のってると、マジで首狩られるぞ金持ちさんたちよ。
あと、「ブレードランナー」や「恐怖の報酬(フリードキン版)」のようなサントラがかっこよすぎた!!
セデックバレを思い出す。
お祖母さんが亡くなり帰って来た女性。
小さな村だ。しかし、携帯は使ってるんだ。
対立する部族はあるみたいだ。
牧場で家族が銃撃されて
事件はスタートする。
アメリカ人が、人間狩のごとく
入ってきた。
彼らの正体が、、、
基本は西部劇
非常に面白かった。2019年のカンヌ国際映画祭審査員賞をラ・ジリ監督の「レ・ミゼラブル」と分け合い、グランプリ作品はセネガルを舞台にしたマティ・ディオプ監督の「Atlantique」だったのだが、いずれも白人や金持ちが、有色人種の集団にしっぺ返しを食らうという物語は同じ。グロバリーゼーションが進む世界の中で、抵抗する人たちがいるという寓意が根底にあるのだろう。カンヌではその傾向が喜ばれるということかな。この傾向は、「万引き家族」、「パラサイト~半地下の家族」、「わたしはダニエル・ブレイク」と行った格差社会を描くパルムドールをとった一連の作品群とは少し離れた、もう一つの機軸なんだろうね。三作とも監督の独特の感覚が映画に活きている。この映画もブラジルの辺境にあるバクラウ村の「僻地感」を冒頭で丹念に描いているのがいい。やがて白人市場主義者が村を襲い始めるわけだが、単なる閉鎖的で牧歌的だと思っていた村の人々たちの報復の胆力が素晴らしい。バクラウ歴史博物館が殺戮の場の一つとなるわけなのだけれど、ここで村の歴史が描かれているのがいい。基本は西部劇で、ゴーストタウンに敵が潜むサスペンスが通底している。
予告は大袈裟かな
予告のポスターや映像、紹介文に惹かれワクワクして行ったが予告ほど狂気を感じる作品ではなかったかなというのが率直な感想。
というのも最初の1時間くらいかな。体感のため正確な時間は分からないが1時間くらいが少し退屈さを感じてしまう。
見慣れないブラジル映画という事もあってよく分からないシーンが多い。その辺りが何か意味はあるのか、見落としてしまってるのかと自問自答しながら頭を使いながら見てしまっていた為物凄く退屈には感じなかったが、全編見終わって振り返るとさほど自分が考えていたほど深い意味やシーンはなかったようにも思えてくる。
後半の1時間弱くらいから市長の雇われハンター達が活発的に動き出すのだが村人達に返り討ちを食うシーンが個人的には物足りなかった。
最後に返り討ちを食うのはまぁ早い段階で想像はできる。そういった期待値を超える事も最後はなかったかなという感想であった。
もう少しこの辺りに尺を取ってほしかったようにも思える。
同時にこの作品はただのサバイバル作品ではなく、歴史的背景やメッセージがあるのは早い段階で分かるが、その辺の具体性が理解する事ができなかった。
この辺りの知識不足な点やブラジル社会情勢にさほど詳しくないのも仇となったか。
国際映画祭で評価されていた作品だけに少し期待していたのだが、つまらなくはないが非常に微妙な作品だったなというのが率直な感想である。
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